ブルージェイズがベリンジャー以外の選択肢を検討 米記者が伝える

大谷翔平が市場から姿を消し、現時点では「FA市場における最高の野手」という評価を受けているコディ・ベリンジャーは、カブスとの再契約、またはブルージェイズへの移籍が有力視されている。しかし、ベリンジャーが2億ドルを超える大型契約を希望しているため、なかなか交渉が進展していないのが実情だ。そんななか、ブルージェイズがベリンジャー以外の中堅手を獲得する可能性が浮上。ベリンジャーの希望条件が下がらない場合に備え、別の選択肢を検討し始めているようだ。

「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者によると、ブルージェイズは最近、マイケル・A・テイラーの代理人と接触したという。テイラーはツインズからFAとなっている32歳の中堅手で、今季は129試合に出場して打率.220、21本塁打、51打点、13盗塁、OPS.720を記録。ロイヤルズ時代の2021年にはゴールドグラブ賞を受賞した経験もあり、FAになった名手ケビン・キアマイアーに代わる中堅手として堅実な補強になるだろう。

そもそも、ベリンジャーの移籍先としてブルージェイズが有力視されているのは「正中堅手不在」と「左の強打者不足」というチーム状況にフィットする選手だからである。もしブルージェイズがテイラーを獲得すれば、中堅手の穴が埋まるため、ターゲットを別の左打者に変更することも可能になる。ベリンジャーの価格が下がれば、ブルージェイズがベリンジャーの獲得に動く可能性もあるが、ブルージェイズは「2億ドル以上」というベリンジャーの希望に応じるつもりはないのだと思われる。

左打ちの強打者ではジョク・ピーダーソンやジョーイ・ボットーらが市場に残っており、こうした選手をDH要員として獲得することも可能。内野手の層が薄くなっていることを考えると、ベリンジャー用の予算を使ってマット・チャップマンとの再契約に動く可能性も否定できない。ブルージェイズとしては、三塁チャップマン、中堅テイラー、DHピーダーソンという布陣でも今季と同レベルの戦力を維持することは可能。ベリンジャー獲得は「マスト」とは考えていないのかもしれない。

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