ヨーロッパのクラブが獲得を狙っているとされるリーベル・プレートのU-17アルゼンチン代表MFクラウディオ・エチェベリ(17)が、自身の去就について言及した。アルゼンチン『TyC Sports』が伝えた。
【動画】エチェベリが日本戦で決めたパーフェクトな直接FK
インドネシアで今年行われたU-17ワールドカップ(W杯)にも出場したエチェベリは、U-17日本代表戦で直接FKを叩き込むなどその活躍が注目を集め、U-17ブラジル代表との準々決勝ではハットトリックを決めるなど、一躍脚光を浴びている。
特に関心を強めているのがバルセロナ。チャビ・エルナンデス監督もその才能を称え、“新たなメッシ”という声も出ている。
去就が注目される中、エチェベリは2023年を振り返った。
「とても濃密な1年だったし、コパ・アメリカやワールドカップのおかげでとても良かった。でも僕は満足はしていない」
「本当にここでプレーしたかったし、もっとプレーしたいという願望もあった。残念ながらそれは叶わなかった」
「インドネシアでの大会の後は僕の番だと思っていたし、とても良くやったと思っていた」
一躍注目を集めたが、今シーズンはプリメーラ・リーガ(アルゼンチン1部)ではわずか4試合の出場に終わり、U-17W杯後も特に状況は変化しなかった。
期待したほどの恩恵は受けられなかったことを素直に語ったエチェベリ。リーベル・プレートとの契約は2024年末までと、残り1年となっている中、22日に行われたトロフェオ・デ・カンペオネス・デ・ラ・スーペルリーガの決勝では初先発。試合後に注目の発言を残している。
「僕の代理人が会長と話をしたけど、会長が電話に出なかったことについて多くのことが言われ、常に連絡を取り合っていた。(契約を)更新するつもりはないけど、1年か6カ月は滞在するつもりだ」
クラブとの契約を延長する気はないと明言したエチェベリ。今冬の移籍はしない意向だが、来夏か契約満了後に移籍するつもりがあるという。
契約解除金は2500万ユーロ(約39億2600万円)に設定されているとされているが、クラブはより高い移籍金を手にするためにこの金額を釣り上げるつもりがあるが、契約交渉には応じない意向だ。
マルティン・デミチェリス監督はこの発言を受けてエチェベリに助言。「このクラブを去る必要はない」とし、「彼はまだ若い。試合後にマイクを握り、初めて先発した試合の後でなんとなく主人公になった時は、複雑な心境になるものだ」と、興奮した状態での発言だとして、冷静になるように促している。