クロネンワースについてパドレスとブルージェイズがトレード交渉か

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、パドレスはジェイク・クロネンワースについてブルージェイズとトレード交渉を行っていたようだ。ただし、このトレード交渉はフアン・ソトのヤンキースへのトレードが成立する以前に行われていたものであり、現在も継続されるいるかどうかは不明である。なお、パドレスとソトと一緒にトレント・グリシャムも放出しており、ローゼンタール記者は「パドレスはこれ以上、左打者を減らしたくないだろう」とクロネンワース放出に否定的な見解を示している。

現在29歳のクロネンワースはメジャー4年目の今季、127試合に出場して打率.229、10本塁打、48打点、6盗塁、OPS.690を記録。2020年にデビューして新人王投票で2位タイとなり、2021~22年には2年連続でオールスター・ゲームに選出されたが、デビュー以来、OPSは毎年ダウンし続けており、今季はキャリアワーストの成績に終わった。

昨季までは「平均以上の打力を持つ二塁手」としてチームに大きな価値をもたらしていたが、今季はザンダー・ボガーツの加入で金河成(キム・ハソン)が遊撃から二塁へスライドしたため、クロネンワースはそれに押し出される形で一塁のレギュラーとして起用されることに。「打てる二塁手」という価値を失い、データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出するWARの値は昨季の4.1から今季は1.0まで大幅ダウンした。

苦しい状況に置かれているクロネンワースだが、すでにパドレスと長期契約を結んでおり、来季から7年8000万ドルの契約がスタート。2022年までのパフォーマンスを取り戻せるのであれば、リーズナブルな契約となるが、今季のような低調なパフォーマンスが続くようであれば、割高な契約になってしまうだろう。いくら正二塁手や正三塁手が不在のブルージェイズとはいえ、この契約を丸ごと引き受けるわけにはいかないはずだ。

なお、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「今季の不振でクロネンワースの価値が下がっており、サラリーの大部分を負担しない限り、トレードを成立させるのは難しいだろう」としている。

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