近畿日本ツーリストの学習プログラム提供サービスを活用して長野の中学生が高齢者とeスポーツ交流

近畿日本ツーリスト株式会社は、長年の修学旅行業務で得たノウハウを活かして、PTA業務アウトソーシングや部活動サポート事業を展開している。

こうした学校サポート事業の一環として、近畿日本ツーリストは様々な企業とのパートナーシップを活かして学習プログラムを提供する、授業支援サービスの提供を開始した。

そのサービスを活用しているのが、長野県長野市の長野日本大学中学校だ。長野日本大学中学校は、近畿日本ツーリストと株式会社NTTe-Sportsが共同開発したeスポーツを用いた探究学習プログラムを「探究」の授業で導入している。

探究の授業は、生徒が主体的に課題を解決する力を育むことを目的としている。長野日本大学中学校の探究創造コースの1年生は、2023年10月から「eスポーツを用いた探究学習」に取り組んでいるのだ。

12月1日(金)には、その授業の一環として中学生たちが高齢者施設において「高齢者向けeスポーツ体験会」を開催した。中学生たちが先生役を務めて、高齢者たちとeスポーツを活用して交流したのである。

この体験会に向けて、中学生たちは高齢者の特性を学んだ上で、どう遊び方を伝えて、どう楽しんでもらえばよいかを授業で考えてきたという。

中学生たちはアムール芹田デイサービスセンター(長野県長野市)で、高齢者たちにeスポーツの指導を行なった。使用したのは、人気リズムゲームの「太鼓の達人」だ。

中学生たちはイラストなどを使って、ゲームの遊び方を分かりやすく説明。バチを持ってゲームに挑戦する高齢者たちの隣で、中学生たちも一緒にバチを持って指導しゲームを盛り上げた。

参加した高齢者たちは「楽しかった」「若返る」と喜び、中学生たちが「やってよかった」「成功してうれしい」と手応えを感じる中、体験会は幕を閉じた。

2022年の学習指導要領の改訂で、高校でも「総合的な探究の時間」が必修となった。テーマ設定や授業の準備で小中高の教員の負担が増えている今、近畿日本ツーリストの授業支援サービスの提供は大いに役立ちそうだ。

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