シャープ栃木工場跡地を製材企業「トーセン」が取得 県内最大規模の製材工場として2025年稼働予定

 2018年にテレビの生産を終え、その後の活用が課題となっていた矢板市のシャープ栃木工場跡地を地元の製材企業が取得し、12月25日に会見を開いて、2年後の春に県内最大規模の製材工場を稼働させると発表しました。

 矢板市早川町にあるシャープ栃木工場跡地を取得したのは地元の製材企業・トーセンです。

 トーセンが新しい事業を行うのはシャープが所有していた栃木工場跡地の約32ヘクタールのうち、国道4号に面した24ヘクタールほどです。敷地内には、2018年に、50年間続いたテレビ生産を終えるまで使用していた建物がそのまま残っていて、トーセンは、最も広い3万8000平米ある第1工場を30億円あまりをかけて県内最大規模の製材工場に整備します。

 ここに、無人化した生産ラインを置き、年間12万立米の原木を製材、加工する拠点として2025年の春頃の稼働開始を予定しています。

 また、製材の過程で出るあまった木材を活用したバイオマス発電施設を、東京の通信建設会社と協力して設置する予定で、工場で使用する電気を賄う計画です。

 その他に、敷地の南側では、企業や施設の誘致を進め、広場では地元企業と連携してイベントの開催を検討しています。

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