俳優川平慈英さん・平澤智さん 大切なのは相手をリスペクト 演出する子どもたちのミュージカルに向け「自己表現する喜び知ってほしい」

舞台の魅力を語る川平慈英さん(左)と平澤智さん=6日、名護市の名桜大学

 【名護】来年1月初旬に開かれる「ちゃんぷるーフェスタin名護」のプレイベントとして6日、県出身の俳優川平慈英さんと、俳優で演出家の平澤智さんのトークイベントが名護市の名桜大学で開かれた。

 2人はフェスタで地元の子どもたちが演じるオリジナルミュージカル「たいようがわらってる」の演出や振り付けを担当する。トークでは、舞台の魅力や子どもに指導する際の考え方を語った。

 平澤さんは、ミュージカルに向けて稽古を重ねる子どもたちに「舞台を通して自分をさらけ出すことが大事。さらけ出せれば、子どもたちのエネルギーが表に出て、成功につながる」とエールを送った。

 川平さんは、初めて舞台上で拍手をもらった時のことが今でも忘れられないとし、「自分が表現する歌や踊り、せりふで人の心が揺さぶられる経験を通して自己表現する喜びを知ってほしい」と期待した。

 川平さんは出演者への接し方について「『太ったね』と言っちゃうと海外ではNG。相手が嫌がる言葉はだめ」と指摘。「教える側が言葉のスキルを学んでいく必要がある」と話した。

 平澤さんは「小学生でも中学生でも同じ年代だと思って上とか下とか考えずに接するようにしている」と語った。2人とも、相手をリスペクトする姿勢が大切と強調していた。(北部報道部・松田駿太)

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