20回目となる山口市立中央図書館まつり 11月18日に石川直樹さんの記念講演など

「第20回山口市立中央図書館まつり」が、同館(TEL083-901-1040)のあるYCAM(山口市中園町7)で、11月18日(土)午前10時から午後5時まで開かれる。

 

 同図書館は2003年11月1日の開館で、「図書館まつり」はその翌年の11月27日に初開催。以降、毎年この時期に、利用者増などを目的に開催されている。

 

 ”旅する写真家”石川直樹さんによる記念講演「地球を旅する」は、午後2時半から4時までで、入場は無料。周防大島町出身の民俗学者・宮本常一(1907~1981)の写真集「宮本常一と写真」(2014年、コロナ・ブックス)の制作に同氏が携わったことなどから、20周年記念講演の講師に選ばれた。世界中のあらゆる場所を旅しながら作品を発表している石川さんは、世界の8000メートル級の高峰14座の完全制覇も目指しており、既に13座への登頂を果たした。10月7日には最後の「シシャパンマ」にチャレンジしたのだが、頂上に近い地点で追い抜かれたアメリカ人女性2隊の「世界の登山史に残る」滑落を目の当たりにすることに。4人が死亡し、今季同山は閉鎖。石川さんは来年3月に再び登頂を目指すという。講演では、そのような自身の経験や、旅の景色などについて語る。

 

 また、2003年の開館から20年間の歴史を振り返る写真展「中央図書館20年の歩み展」も、特別開催される。

 

 他にも、「ブックリサイクル」(古本市)、「点字で名刺づくり」、「朗読サービス体験」、「おはなしひろば」(絵本読み聞かせ)、「学生企画 めざせ!図書館マスター」など、全部で14の企画が実施される。

 

 「さまざまな団体による多彩な催しがある。20回目となる今年の図書館まつりを、山口市立図書館に足を運ぶきっかけにしてほしい」と、同館の平岡三加子さんは来場を呼びかけている。

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