「12月、山口市はクリスマス市になる。」 サビエル記念聖堂献堂25周年など

 日本で初めてのクリスマスミサ(1552=天文21年)がここ山口で執り行われたとの史実を地域のブランド力向上やにぎわいにつなげようと、「日本のクリスマスは山口から」(日クリ)事業は1997年の初開催以来約25年、地域の人たちの手により続けられてきた。「日本のクリスマスは山口から実行委員会」(岡部達矢委員長)は、今年も「12月、山口市はクリスマス市になる。」と宣言。趣旨に賛同する数々の催しが、12月の山口市を舞台に繰り広げられる。今年は山口サビエル記念聖堂が再建されてから25年となる節目の年で、関連事業も開催される。

 

 

献堂25周年

 

山口サビエル記念聖堂の再建(1998年)から25周年になることを記念して、「サビエル記念聖堂献堂25周年記念祭」が、12月1日(金)と2日(土)に開かれる。1日は「クリスマス市セレモニー&やまぐち光誕祭」(11月25日付で紹介)と合わせての開催で、2日は午前10時から午後3時まで「記念祭マルシェ」がある。通常200円の展示資料室観覧料が、この2日間は無料になる。

 

 聖堂内では、旧聖堂の焼失(1991年9月)から再建、その後25年間の足跡のパネル展示がされる。また、この両日に同聖堂を来場した人には「献堂25周年記念誌」が先着順で無料配布される(なくなり次第終了)。記念誌には、焼失から再建までの聖堂を舞台にした各種の出来事や、交流・絆の足跡などが記されている。

 

 2日のマルシェは前庭で開催。ドイツ、フィンランド、ペルーなどの国際交流団体や、手作り雑貨、キッチンカーなど19団体が出店する。また、パイプオルガンのミニコンサートが、午前11時からと午後2時からの2回、聖堂内で開かれる。プロジェクター映像も使った「くるみ割り人形」の読み聞かせで、約30分間。

 

 

点灯式

 

 12月2日(土)午後6時からは、亀山公園広場(山口県立美術館横)で「点灯式」が開かれる。カウントダウンの後にイルミネーションが一斉に点灯。「お菓子まき」もされる。

 

 日クリのシンボルとも言える旧サビエル記念聖堂を模したシンボルイルミネーションが、今年もお目見えする。初登場した2009年から2018年までは、新亀山公園ふれあい広場や一の坂川交通交流広場に設置されてきたが、2019年から設置会場が同会場に変更された。

 

 

 そして、イルミネーション全般は、「山口の灯り」のコンセプト「未来を奏でる光のアンサンブル」に基づき、夜景評論家の丸々もとお氏が監修した。サビエル記念聖堂のステンドガラスをモチーフにしたコンセプトアイコンを描いたオリジナル行灯も、遊歩道に並べられる。同実行委は「『山口の人、文化、歴史といったさまざまな意味の光が織りなし重なり合い(アンサンブル)、未来が生まれる光』、今年も山口でしか見ることのできない光を楽しんで」と来場を呼びかけている。期間は12月31日(木)までで、点灯されるのは午後6時から10時まで。

 

 

サンタRUN

 

 12月9日(土)午後3時半から5時半まで、サンタクロースの衣装をまとって集団でランニングする「やまぐちサンタRUN」が初開催される。

 

 集合場所の亀山公園から、サビエル記念聖堂と中心商店街を走り、亀山公園に戻ってくる。参加費は500円で、サンタ帽がプレゼントされる。

 

申し込み・問い合わせは、主催する山口青年会議所(TEL083-922-7646)へ。

 

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各事業に関する詳細や「クリスマス市」関連イベントについては、公式ウェブサイト(http://www.xmas-city.jp/)を参照のこと。問い合わせは、同実行委員会(TEL083-925-2300)へ。

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