山田邦子、M−1のさや香を評価「命を懸ける根性見せてくれた」

12月25日放送の『ABEMA Prime』(ABEMA NEWS チャンネル)に、前日24日に開催された『M−1グランプリ2023』で審査員を務めたタレントの山田邦子が出演。大会を振りかえり、「納得できる審査」について語った。

12月25日放送の『ABEMA Prime』に生出演した山田邦子(C)AbemaTV,Inc.

■「M−1と競馬ファンは似てると思う」

一夜明け、夜9時からの番組に生出演した山田は、「声がガラガラ。大会が終わったらすぐに帰れるわけではなくて、審査員も取材が続く。『さや香の悪口をなんで言っちゃったんですか?』とか(笑)」と話し、笑いを誘ったうえで、表彰式で発言した「さや香の最後のネタ、全然良くなかった」に言及。

山田は「悪口じゃないのよ。決勝に残ったほかの2組はコメントされていたのに、何も触れられないなんて可哀想じゃん!」と振りかえった。

また『M−1グランプリ』の審査について、山田は「M−1と競馬ファンは似てる。『これは絶対に来る!』と分析して楽しんでいる人が多い」と言い、「みんなと私の分析が違うと、3月までいろいろ言われちゃう(笑)。批判されるから、審査員のオファーをお断りする人も多いみたい。私はこの番組が大好きだったから、『ラッキー!』と思ったけど」と明かした。

それに対し、番組MCを務めるカンニング竹山は、「いろんなテレビ局でお笑い大会をやっているけど、M−1だけが『審査がおかしい』と言われる。これはみんなが楽しんでいる証拠で、熱くなっちゃってるんですよね」とコメントした。

『ABEMA Prime』でMCを務めるカンニング竹山(C)AbemaTV,Inc.

■ 決勝戦のさや香「審査員に挑戦してきた」

自身の審査基準について、山田は「点数が10点満点だったらやりやすいけど、100点満点のM−1は『91点と92点の差は?』と問われて難しい。自分のなかで『スベったな』『このギャグは減点』と根拠を持っているけど、そんな細かいところじゃなくて、『面白いか、そうじゃないか』とシンプルな採点を心掛けた」と明かすと、カンニング竹山は「視聴者が審査する方法もあるけど、邦子さんのようにお笑いをやっていた人が審査してくれる方が、出場芸人としてはうれしい」と持論を展開する場面も。

この話を受けて、山田は「決勝戦のさや香はお客さんではなく、審査員に挑戦してきた。お客さんにはウケなかったし、優勝できなかったけど、漫才に命を懸ける根性を見せてくれて、さや香のことは特に好きになった」と笑みを浮かべた。

さらに『M−1グランプリ』について、カンニング竹山は「批判されるかもしれないけど」と前置きしたうえで、「そんなにM−1に興味がなくなってきちゃってる。現役で漫才をやってるときだったら興味あったと思うけど、もう20年離れてるから漫才の技術が分からない。だから、『みんな面白いね』って評価になっちゃう」と本音を告白。

その一方で、「M−1は現代のメディアと相性の良いコンテンツだと思う。番組を3時間見続けるだけではなく、話題になったネタだけを掻い摘んで見ても、楽しめるように出来ている」と話すと、山田は「だから審査が大変なのよ。審査によってどこを『つまみ食い』するか決まってくるから。もう責任重大」と頭をかいていた。 この模様は『ABEMA』にて見逃し配信されている。

そのほかYouTubeでは、かまいたちやロザン、ニューヨーク、スーパーマラドーナら芸人たちが、続々と『M−1グランプリ2023』の感想・考察動画を公開しており、まだまだ大会の余韻は続きそうだ。

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