「日本一の左利きの選手になりたい」那覇商1年の比嘉夏海、水球のU16日本代表候補に 特長生かし世界大会目指す

撮影に応じる比嘉夏海。視界の広さも武器の一つだ。「自分のスキルを前面に出して、代表に残りたい」と意気込む

 水球の16歳以下(U16)日本代表候補に、那覇商1年の比嘉夏海が選ばれた。27日から岡山県で行われる合宿に参加する。来年6月の世界大会での代表入りを目指し、トップクラスの選手たちとしのぎを削る。「自分の特長を生かし、代表入りしたい」と気合十分だ。

 比嘉は全国的にも少ない左利きの選手。サウスポー特有の動きで右サイドから切り込んでシュートを放つ。向き合う相手の力を利用してかわす回し込みでの突破も得意なプレーだ。

 視野の広さも武器の一つで、指導する與那原祥監督も「最後までキーパーを見て、シュートを打つことができる」と太鼓判を押す。

 比嘉は小学2年で競技を始め、神森中3年時には全国ジュニアオリンピックカップで8強入りするなど頭角を現した。代表合宿は今回が初めて。選出されたと聞いた時は「選ばれるとは思っていなかった」と驚きつつも、「周りとコミュニケーションを取って、いろんなことを吸収したい」と意気込む。

 目標は「日本一の左利きの選手」になることだ。今回の合宿でも他に左利きの選手がいる。「その選手たちに負けたくない」と、同じ特長のライバルを意識。「自分のスキルを前面に出して、代表に残りたい」と闘志を燃やしている。(比嘉大熙)

© 株式会社沖縄タイムス社