犯罪被害者の心情聞き取りのスキルを学ぶ 栃木刑務所

 栃木県内の刑務所や少年院の担当職員が犯罪被害者や遺族らの心情を聞き取る技術を学ぶ研修会が、12月26日に栃木刑務所で開かれました。

 刑務所や少年院の職員が「被害者担当官」として犯罪被害者や遺族の心情を聞き取り、受刑者に伝えるという新しい制度が12月から始まりました。これを受けて栃木刑務所は、被害者に寄り添って心情を聞き取る力を高めようと、研修会を開いていて、12月26日は県内の刑務所などの職員17人が参加しました。

 日頃から被害者やその遺族から相談を受けている被害者支援センターとちぎの事務局長・本村誠さんが講師を務めました。本村さんは「被害者との信頼関係を築くことがポイントで、受け止める姿勢と聴く姿勢が大切だ」と述べました。

 続いて参加者は3人1組になって犯罪被害者と被害者担当官の役になってロールプレイを行い、残りの1人がその様子を観察しました。被害者の役が「どうして詐欺を行ったのか理由が知りたい」や「加害者から手紙が来るが事件を思い出してつらい」などと訴えると、被害者担当官の役は話を真剣に聞き何度もうなずくなど心情に寄り添う対応をしていました。

© 株式会社とちぎテレビ