Wソックスがマルドナード獲得へ 正捕手スタッシを支える控え捕手

トレードでマックス・スタッシを獲得して正捕手候補を手に入れたホワイトソックスがスタッシを支えるベテラン捕手の確保にも成功したようだ。日本時間12月27日、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が報じたところによると、ホワイトソックスはアストロズからFAとなっていたマーティン・マルドナードと2025年の契約オプションが付属した1年契約を結ぶことで合意に至ったという(金額などの詳細は不明)。来季は正捕手スタッシ、控え捕手マルドナードの体制になることが予想される。

現在37歳のマルドナードは近年のアストロズ投手陣を支えてきたベテラン捕手。攻守とも年齢による衰えが見られるようになり、今季は117試合に出場して打率.191、15本塁打、36打点、OPS.606に終わったが、フランバー・バルデスのノーヒッターを引き出すなど、投手陣からの高い信頼度に変わりはなかった。アストロズは今季ブレイクしたヤイナー・ディアスを来季から正捕手として起用する方針を固めており、控え捕手にはビクター・カラティニを2年契約で獲得。すでにマルドナードが入る余地はなくなっており、他球団への移籍が確実となっていた。

ホワイトソックスはヤスマニ・グランダルがFAとなり、今オフ開始時点では若手のコリー・リーが正捕手の筆頭候補という状況だった。正捕手候補の獲得が急務となり、エンゼルスからブレーブスへ放出されていたスタッシを獲得。スタッシとリーの体制で来季の臨むこともできたが、経験豊富なマルドナードを加え、さらに捕手陣をアップグレードした。衰えが見られ、来年8月には38歳になるマルドナードを正捕手としてフル稼働させることは考えにくく、スタッシとマルドナードを併用、もしくは正捕手スタッシ、控え捕手マルドナードという体制が有力だ。

ホワイトソックスは今夏のトレード・デッドラインでリーのほかに、エンゼルスからエドガー・クエロという若手捕手を獲得しており、早ければ2025年シーズンには捕手陣がリーとクエロの体制になっている可能性もある。スタッシとマルドナードを獲得したことにより、リーとクエロの育成を焦る必要がなくなり、2024年シーズンをじっくり育成に充てられるように。両若手捕手がマルドナードから学ぶことも多いはずだ。

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