新規高卒の求人倍率 沖縄は過去最高の1.71倍 それでも就職内定率が22年連続全国ワーストの訳

 沖縄労働局(西川昌登局長)は26日、来年3月に卒業する新規高卒者の9月末時点の求人倍率が1.71倍で、集計を始めた2002年以降、過去最高だったと発表した。新型コロナウイルスの5類移行で企業の採用活動が活発化する一方、高校生の就職希望者の減少が要因とみている。

 求人数は前年比9.8%増の3272件。20年比で4.2%減まで回復した。就職希望者数は前年比7.8%増の1914人だが、20年比で18.8%減。

 9月末時点の就職内定率は前年比0.7ポイント減の26.2%だった。22年連続で全国ワーストだった。

 全国平均は63%。西川局長は「県内企業の採用活動の開始が遅いことや、学校側の進路指導不足など複合的な要因がある」と分析した。

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