先発補強が急務のRソックス 右腕ジオリト獲得に向けて交渉継続中

「MassLive.com」のクリス・コティーロ記者が報じたところによると、先発投手の補強が急務となっているレッドソックスは右腕ルーカス・ジオリトとの交渉を継続しているようだ。ただし、コティーロ記者は「他にも多くのチームが獲得を狙っている」とも伝えており、複数のチームによる争奪戦が繰り広げられているとみられる。また、再契約が有力視されるジェームス・パクストンについては「再契約が確実というわけではないが、再契約に向けて安定した話し合いが行われている」と伝えている。

レッドソックスの先発陣は今季、メジャーで4番目に少ないイニングしか投げられず、防御率4.68はメジャー22位の数字だった。「量」と「質」の両面で補強が必要となっており、山本由伸の争奪戦にも加わっていたものの、複数の先発投手の獲得が必要というチーム事情もあり、山本だけに大金を投じることは回避。チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)のクレイグ・ブレスローは実績のある先発投手を複数人獲得することを目指しているとみられる。

ジオリトは2019年から3年連続でサイ・ヤング賞投票のポイントを獲得したように、ホワイトソックスのエース格として活躍してきた投手だが、2022年は防御率4.90と成績が悪化。ホワイトソックス、エンゼルス、ガーディアンズと3チームを渡り歩いた今季もリーグワーストの41本塁打を浴び、防御率4.88に終わった。ただし、自己最多の184回1/3を投げて2年ぶり3度目のシーズン200奪三振を達成しており、少なくとも「量」の面ではチームに貢献していた。実績がある投手のため、バウンスバック候補としても期待されている。

レッドソックスは現時点でローテ入りが確実と言えるのは、クリス・セールとブライアン・ベヨの2人だけ。先発3番手以降は、ニック・ピベッタ、カッター・クロフォード、タナー・ハウク、ギャレット・ウィットロックなど、先発もリリーフもできる投手たちが争う状況となっている。ジオリトを獲得し、パクストンと再契約できれば、これらの投手の大半をブルペンに回ることができ、先発とブルペンの両方がアップグレードされるが、ブレスローCBOは狙い通りに投手補強を実現させることができるだろうか。

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