内田農園、サンショウ使った山賊味噌を開発 ぼたん鍋セットが津久見市の返礼品に【大分県】

内田農園が津久見山椒を使って開発した「山賊味噌」=津久見市津久見
「山賊味噌」を開発した内田農園の内田隆生代表(右)と「ジビエの里」の戸川邦男代表=津久見市のジビエの里

 【津久見】津久見市津久見の「内田農園」(内田隆生代表)が、サンショウを使った新製品「山賊味噌(みそ)」を開発した。ピリリと辛い独特の風味を味わえ、鍋料理の味付けに最適という。イノシシ肉と合わせた「ぼたん鍋セット」として商品化し、今月中旬から市のふるさと納税返礼品に加わった。

 サンショウはミカン科の植物で管理方法が特産のミカンと似ているため、同市は有望な産地とされる。

 山賊味噌は「新たな返礼品を作って市に貢献するとともに、製品に興味を持ってもらうことでサンショウ農家を増やして産地化を進めるきっかけになれば」と生み出した。

 みそには青実サンショウがふんだんに練り込まれ、口に含むと爽やかなしびれが広がるのが特徴。イノシシ肉は市内の食肉販売「ジビエの里」(戸川邦男代表)の商品でロース、バラ、もも肉を取りそろえた。

 内田代表は「病みつきになる辛さで、寒い時季の鍋にぴったり。今後も販売方法を模索し、津久見山椒(さんしょう)の魅力をPRしていきたい」と話している。

 ふるさと納税ポータルサイトから2万1千円の寄付を申し込むと、4人分(みそ300グラム、肉600グラム)のセットが届く。

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