アンドレルトン・シモンズが現役引退 Gグラブ賞4度の名遊撃手

日本時間12月27日、ゴールドグラブ賞を4度受賞するなど守備の名手として活躍したアンドレルトン・シモンズが自身のインスタグラムを更新し、現役引退を表明した。シモンズはエンゼルス時代の2017年に守備防御点+41をマークするなど、一時はメジャーで最高の守備力を持つ遊撃手として名を馳せ、ブレーブス時代の2013年にはプラチナグラブ賞も受賞。しかし、2021年以降は打力の低下が顕著になり、メジャーでの出場はカブス在籍時の2022年7月が最後だった。

現在34歳のシモンズはオランダ領キュラソーの出身で、2010年ドラフト2巡目(全体70位)指名でブレーブスに入団。2012年6月にメジャーデビューし、わずか49試合の出場ながら守備防御点+19をマークすると、翌2013年には自己最多の17本塁打を放っただけでなく、守備防御点+30という素晴らしい成績を残し、初のゴールドグラブ賞に輝いた。

ブレーブスとは早い段階で7年5800万ドルの長期契約を結んだが、チームが再建期に突入したこともあり、2015年12月にエリック・アイバー、ショーン・ニューカムらとのトレードでエンゼルスへ移籍することに。2017~18年はキャリアのピークと言えるほどの素晴らしい活躍を見せ、2年連続でゴールドグラブ賞を受賞しただけでなく、MVP投票でもポイントを獲得した。

2021年はツインズでプレーしたが、131試合でOPS.557と打撃不振に苦しみ、2022年はカブスで35試合に出場しただけ。今年3月のワールド・ベースボール・クラシックではオランダ代表の一員としてプレーしたが、メジャーの舞台に戻ってくることはなかった。

なお、キャリア通算の守備防御点は+201を記録。これは遊撃手史上最高記録である。+20以上のシーズンが4度、+30以上のシーズンが3度、+40以上のシーズンも1度あり、メジャーの歴史のなかで最高の守備力を持った遊撃手の1人として記憶されていくことは間違いない。メジャー11年間の通算成績は1226試合で1169安打、打率.263、70本塁打、444打点、72盗塁、OPS.678となっている。

The post アンドレルトン・シモンズが現役引退 Gグラブ賞4度の名遊撃手 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.