今永昇太と上沢直之 ポスティング移籍の交渉期限まであと2週間

今オフ、ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指しているのは、ドジャースとの12年契約が正式に発表された山本由伸だけではない。今永昇太と上沢直之もメジャー移籍を目指し、各チームとの交渉を行っている。両投手のメジャー各チームとの交渉期限は日本時間1月12日午前7時となっており、ちょうど残り2週間となった。なお、日本人選手では、この2投手以外に藤浪晋太郎がまだFA市場に残っている。

今永には山本獲得を逃したチームを中心に、複数のチームから関心が寄せられている。今永はすでに渡米していることが明らかになっており、年明けにも各チームと本格的な契約交渉を行うことになりそうだ。残り2週間のうちにどこかのチームと契約が成立する可能性は極めて高い。当初は昨オフの千賀滉大(メッツ)と同規模(5年7500万ドル)くらいの契約が予想されていたが、日本人投手への評価が高まっていることもあり、1億ドル前後の契約になることを予想する声も出始めている。MLB公式サイトのデービッド・アドラー記者は「先発2~3番手クラスのポテンシャルを秘める」と高い評価を与えている。

上沢にはオリオールズやレイズが興味を示していることが報じられているが、この2チームがどれくらいのレベルの興味を持っているかは不明。上沢自身はメジャー挑戦を表明した際に、マイナー契約も覚悟していることを明らかにしたが、マイナー契約のオファーしかなければ、メジャー移籍を断念する可能性もある。マイナー契約も容認するような発言をしたことが交渉において不利になるのでは、とも懸念もあり、残り2週間の動向が注目されている。

藤浪については代理人のスコット・ボラス氏が複数のチームと交渉を行っていることを明らかにしており、「大きな需要がある。ベストの契約を模索している」と自信を見せていたが、今のところ、交渉が進展している様子は見られない。メジャー契約を得られる可能性はあるものの、藤浪のようなリリーフ投手は補強の優先度が低いため、移籍先の決定までにはもうしばらく時間がかかるかもしれない。交渉期限のある今永と上沢とは異なり、藤浪には交渉期限がないため、日本人選手のなかで最後まで市場に残る可能性は高そうだ。

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