もうすぐお正月。初日の出を期待する方も多いのではないでしょうか。来年の元日は初日の出が見られるのでしょうか。これまでの天気を振り返りながらお伝えします。
過去10年の元日の朝 那覇では雨の観測なし
那覇の元日の過去10年間の天気を見てみましょう。那覇の初日の出時刻は午前7時17分となっています。(データ:国立天文台)
沖縄気象台の那覇の天気の目視観測は3時間おきとなっていて、過去の元日の午前6時の天気は、晴れが最も多くなっています。ここ10年で雨を観測した年はありませんでした。
〈過去10年の元日の那覇の天気〉
快晴・・1回
晴れ・・6回
曇り・・3回
冬型の気圧配置の強弱に着目
過去の元日の天気図(午前9時の実況天気図)を見てみますと、沖縄付近はだいたい同じような気圧配置となっていました。そして天気の傾向が見えてきました。
冬型の気圧配置が強い→曇りがち
冬型の気圧配置が弱い→晴れる傾向
気になる2024年の元日は
29日時点の予想ですと、冬型の気圧配置は沖縄付近では弱まる見込みですので、雲が出たとしても雲の切れ間から初日の出のチャンスをうかがいたいところです。
ただ、明け方はひんやりと感じられますので暖かくしてお出かけください。
年越しは気温の変化に気をつけて
沖縄地方は年末年始、気温の変化が大きくなりそうです。那覇の気温の予想を見てみますと、年内、年明けともに平年の気温を上回る予想です。ただ、31日から1月1日にかけては、最低気温が4℃近く下がる見込みですので、気温の変化にお気をつけください。
30日の沖縄本島地方 雨と強風に注意
30日(土)の沖縄地方は、東シナ海に発生する前線の影響で曇りや雨の天気となり、所により雷を伴い激しく降る見込みです。
特に前線に近い本島地方では、30日(土)の昼過ぎから夕方にかけて雨が強まる見通しです。強い風にもご注意ください。
31日(日)には天気が回復するところが多いでしょう。一方、大東島地方はすっきりしない天気となりそうです。
2024年1月1日(月)から2日(火)にかけては、県内各地で晴れたり曇ったりの天気となる予想ですが、3日(水)は広く雨でしょう。
仕事始めの4日(木)と5日(金)は、沖縄本島地方や大東島地方では日差しが出るものの、先島諸島は雲の多い天気でしょう。6日(土)からの3連休の天気は下り坂でしょう。
気温は年末の暖かさは落ち着いて、年明けはこの時期らしい気温に戻る見通しです。
崎濱綾子
気象予報士/防災士(株式会社ウェザーマップ)
沖縄県宜野湾市生まれ。ミスはごろもとして地元の観光大使を務める。RBC琉球放送でラジオ・テレビのリポーター、QAB琉球朝日放送で気象キャスターを担当。2005年に沖縄初の女性気象予報士となる。2005~2016年3月までRBC琉球放送の夕方のニュース番組で月~金曜日の気象キャスターを担当。2016年4月から東京の本社で勤務。Yahoo!ニュース動画出演・記事執筆を担当。Yahoo!ニュースエキスパート。好きな天気現象は、夏至南風(カーチーベー)。