ブレーブスが先発補強 Rソックスから左腕クリス・セールを獲得

日本時間12月31日、ブレーブスはレッドソックスとのトレードを成立させ、先発補強を完了した。ブレーブスは余剰戦力となっていた若手遊撃手のボーン・グリッソムを放出し、左腕クリス・セールと金銭1700万ドルを獲得。セールは来季の年俸が2750万ドルと高額だが、そのうち1700万ドルはレッドソックスが負担しているため、ブレーブスはエース級の活躍を見せる可能性のある左腕を実質的には年俸1050万ドルで1シーズン使えることになった。

現在34歳のセールは2012年から2018年まで7年連続でオールスター・ゲームに選出され、サイ・ヤング賞投票でも6位以内にランクイン。自己最多の308奪三振をマークした2017年にはサイ・ヤング賞投票で2位、MVP投票でも9位にランクインするなど、メジャーを代表する好投手として活躍した。

しかし、30歳になった2019年からパフォーマンスに陰りが見え始めるようになり、故障も増加。2020年シーズンを全休したあと、2021年は9試合、2022年はわずか2試合に登板にとどまり、今季は20先発で6勝5敗、防御率4.30に終わった。それでも102回2/3で奪三振125、与四球29と投球内容自体はそれほど悪くなく、ブレーブスのアレックス・アンソポロス編成本部長は「健康面が気になるのはわかるが、彼は我々が今オフ獲得を目指していたポストシーズンで先発を務められるレベルの投手である」と期待を寄せている。

セールの加入により、ブレーブスはマックス・フリード、スペンサー・ストライダー、チャーリー・モートン、セール、ブライス・エルダーで先発5人が揃った。ただし、5番手のエルダーはローテ入り当確というわけではなく、アンソポロス編成本部長はレイナルド・ロペス、A・J・スミス=ショウバーらと競わせる方針を明らかにしている。

グリッソムは22歳の遊撃手で、今季は守備難もあってオーランド・アルシアとのレギュラー争いに敗れた。メジャーでの出場は23試合にとどまったが、マイナーAAA級では102試合に出場して打率.330、8本塁打、61打点、13盗塁、OPS.920の好成績をマーク。外野手として起用する構想もあったが、ブレーブスは先発補強のための駒として活用することを選択した。

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