物価高の影響は? 食材値上がりでも…「正月くらいはぜいたくを」

 まもなく迎える新年を前に、栃木県内の食品売り場は正月用の食材を買い求める人たちでにぎわっています。

 宇都宮市にあるFKD宇都宮店の食品売り場では、29日から正月用の食材コーナーが設置されました。だて巻き、かまぼこなどおせちには欠かせない食材が次々と買い物かごに入れられていきます。

 担当者によりますと2023年は、資材価格の高騰などを受けて正月用の食材は軒並み値上がりしているということです。

 民間の調査会社・帝国データバンクの調査でも、スーパーや百貨店で売られるおせちの平均価格は2万6千619円で、前の年に比べ1千円あまり値上がりしました。

 その一方で、正月の定番・カニは、昨今の国際情勢でアメリカがロシア産のものを輸入しなくなったため、2022年よりも3割ほど安くなっているということです。

 買い物に来ていた客からは、食材の値上がりを気にしながらも、正月は特別にぜいたくをしたいという声が聞かれました。

 福田屋百貨店ではオンラインによるおせち料理の注文も好調で、2万円台の洋風のものが人気だということです。

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