名護、後半悔しい2失点、攻撃は1点が遠く 「必ずこの舞台に戻ってくる」雪辱誓う

 沖縄県代表で初出場の名護は初戦でノースアジア大明桜(秋田)に0―2で敗れた。名護は前半、GK松瀬真之介主将や5バックが連係してピンチを防ぎ、0―0で折り返した。しかし、後半1分にディフェンスの裏のスペースを突かれて先制を許すと、同13分には相手右クロスからヘディングシュートで追加点を決められた。終了間際に得たPKも相手GKにセーブされ、1点が遠かった。

 「前に出る判断が甘かった。自分のミスで失点した」。何度も好セーブを見せ、チームをもり立てた松瀬主将だが、試合後は失点の責任を自身に向けた。

 序盤から何度もピンチはあったが最後は体を張ってシュートコースを消すなど名護らしい粘りの守備は機能していた。

 後半10分にはMF仲井間夏樹のシュートがポストをたたき、「小学生の時からPKを外したことがない」という1年生FW仲村光羽が終了間際のPKを止められるなど、攻撃面では全国の壁を越えられなかった。

 試合後に泣き崩れた仲村は「先輩を勝たせてあげられず悔しい。来年も必ずこの舞台に戻ってくる」と雪辱を誓った。(新崎哲史)

名護―ノースアジア大明桜 後半、名護のDF川上獅温(中央下)がゴール前で仕掛け、倒されてPKを獲得する=31日、東京都・駒沢陸上競技場(小笠原大介東京通信員撮影)

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