メッツとヤンキースがウルシェラに興味を示す エンゼルスからFA

米メディア「ジ・アスレチック」のウィル・サモン記者が関係者から得た情報によると、エンゼルスからFAとなっているジオ・ウルシェラに対して複数のチームが興味を示しており、そのなかにはメッツとヤンキースも含まれているようだ。メッツはブレット・ベイティと正三塁手の座を争う予定だったロニー・マウリシオが前十字靭帯断裂の重傷を負い、その代役の確保を検討中。ヤンキースは内野のバックアップ要員としての獲得を検討しているとみられる。

現在32歳のウルシェラはコロンビア出身の内野手。ヤンキースへ移籍した2019年に打率.314、21本塁打、74打点、OPS.889とブレイクし、メジャー定着を果たした。2021年までヤンキースでプレーしたあと、2022年はツインズで自己最多の144試合に出場し、打率.285、13本塁打、64打点、OPS.767を記録。今季はエンゼルスで打率.299をマークしていたが、6月に左骨盤を骨折し、62試合しか出場できなかった。守備では本職の三塁のほか、遊撃、一塁、二塁も守ることができる。

メッツは2024年シーズンの正三塁手をマウリシオとベイティに競わせる(あるいは併用する)プランだったが、マウリシオがウィンター・リーグの試合で前十字靭帯断裂の重傷を負い、長期離脱することが決定。マーク・ビエントス、ジョーイ・ウェンドルなど、ほかにも三塁を守れる選手はいるものの、左打ちのベイティとプラトーンを組む右打者として、ニューヨークでのプレー経験もあるウルシェラの獲得を検討しているのは理解できる。

一方のヤンキースは一塁アンソニー・リゾ、二塁グレイバー・トーレス、三塁DJ・ラメイヒュー、遊撃アンソニー・ボルピーで内野のレギュラーが固まっており、控えにもオスワルド・ペラザやオスワルド・カブレラといった若手選手がいる。メッツに比べると、ウルシェラを獲得する必要性は低いように思えるが、内野のバックアップ要員として様々なポジションで起用することを考えているのかもしれない。また、FA前のラストシーズンを迎えるトーレスを投手補強のためにトレードすることも考えられる。

なお、ウルシェラに対してはブルージェイズも関心を示していたことが報じられている。しかし、ブルージェイズはユーティリティ・プレーヤーとしてアイザイア・カイナー=ファレファを獲得しており、現時点でどれくらいの興味を持っているかは不透明だ。

The post メッツとヤンキースがウルシェラに興味を示す エンゼルスからFA first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.