新潟市災害対策本部は1月2日、石川県能登地方で震度7を観測した地震による被害状況を発表した。午前8時現在、新潟市内で3人が転倒するなどして軽傷を負い、建物は西区を中心に30棟に被害が出ている。
新潟市災害対策本部によると、90代女性と80代女性が避難所で転倒し、頭などを打撲。50代男性は避難所で持病を発症し、救急搬送された。いずれも軽傷や軽症という。
建物被害は全壊1棟、半壊1棟、一部損壊28棟。全壊は西蒲区の車庫、半壊は西区の住宅、一部損壊は西区を中心に西蒲区、南区などで発生した。市は県と調整しながら、公的支援を受ける際などに必要な罹災証明書発行のための被害認定調査の準備を進めている。
新潟市水道局によると、青山浄水場(西区)と信濃川浄水場(江南区)で配水量が前年の1月2日に比べて3倍に増加。水道管の損壊による漏水が原因で、市内の一部地域では断水や減水が発生している。水道局は修繕を進めているが、断水区域の拡大の可能性があるとして、中央、西、江南の各区に節水や漏水の確認を呼びかけている。
新潟市西区の西区役所や坂井輪中学校、山田小学校の3カ所には臨時の給水所が開設された。給水所の開設は2日午前7時から午後9時まで。
道路は中央、江南、西、西蒲など新潟市内各区で、路面の液状化や段差、陥没が発生。西区のときめき西、善久、坂井東などでは液状化によって電柱が傾いているなどの通報が多く寄せられている。市が管理する道路では、30カ所で通行止めが発生している。
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