地震の影響でけが、新潟県内で21人に 見附市で1人が重傷、新潟市では住宅が全半壊する被害も

第4回災害対策本部会議で発言する新潟県の花角英世知事(奥右から2人目)=1月2日、県庁

 石川県で最大震度7を観測した地震を受け、新潟県は1月2日午後4時から県庁で4回目の災害対策本部会議を開いた。2日午後2時半時点で、見附市で重傷者1人が確認された。このほか新潟、長岡、三条、柏崎、糸魚川、五泉、上越の7市で計20人が軽傷を負った。

 軽傷者の市町村別の内訳は上越が5人、長岡と糸魚川がそれぞれ4人、新潟が3人、柏崎が2人、三条と五泉が各1人だった。死者や行方不明者は確認されていない。

 住宅被害は新潟市で全壊1棟、半壊1棟が確認された。このほか県内で一部損壊が計55棟確認された。市町村別の内訳は五泉が19棟、新潟が13棟、上越11棟、糸魚川5棟、妙高が3棟、佐渡が2棟、出雲崎と津南が各1棟。液状化が多数確認されている新潟市や佐渡市は建物の調査を進めている最中で、さらに被害が広がるとみられる。

 上越市茶屋ヶ原で発生した土砂崩れで通行止めになっている国道8号について、国土交通省や県警などは現地で調査を行った。土砂崩れの規模は幅80メートル、高さ20メートル。国交省北陸地方整備局によると、通行止めを解除するめどは立っていないが、斜面の岩の除去に2〜3日かかり、道路上の土砂除去にさらに数日かかる見込みだという。

 国道116号新潟西バイパス新通インターチェンジ(IC)〜亀貝ICの上下線では、段差を埋める復旧作業が続いており、通行止めが続いている。北陸地方整備局の担当者は通行止め解除のめどがおおむね立っていると説明したが、明らかにしなかった。

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