大分鶴崎高生、商店街活性化へ洋菓子店とコラボ 2Dケーキと抹茶マドレーヌ開発【大分県】

大分鶴崎高生が考案した抹茶マドレーヌと「2Dケーキ」
洋菓子を考案した谷川滉樹さん(右)、ムサシヤの大沢弘代表(左)ら=大分市南鶴崎

 【大分】大分市南鶴崎の大分鶴崎高の2年生4人が地元の鶴崎商店街を活性化しようと、学校近くの「洋菓子の店ムサシヤ」(1938年創業)とコラボし、ケーキと焼き菓子の新商品を開発した。「総合的な探究の時間」の授業の一環。4日から1カ月間、同店で販売する。

 2年生229人は昨年4月から、4人一組のグループになり、それぞれが興味のあるテーマで地域の課題研究に取り組んだ。班長を務めた谷川滉樹(こうき)さん(17)ら4人は商店街活性化のテーマで、「誰もやっていないことに挑戦しよう」と商品開発をすることにした。

 生徒らは市の出張講義やフィールドワークなどで研さんを重ね、同10月にムサシヤにコラボを相談。同店の大沢弘代表(59)は「いい機会。一緒にやりましょう」と快諾した。その後、茶道部6人を加えた10人で試食し、ポスターなどを手作りした。

 完成した商品はチョコレートでケーキの輪郭を縁取り、絵のように平面(2D)に見えるという「2Dケーキ」(直径12センチ、税込み3600円、2日以上前からの受注販売)、焼き菓子の「抹茶マドレーヌ」(税込み1個200円)の2種類。マドレーヌは昨年12月初旬から先行販売しており、好評という。

 2Dケーキは若い世代を中心に交流サイト(SNS)で話題になっており、「大分にも上陸させようと思った」という。抹茶マドレーヌは、生徒らが茶道部の伝統的な活動に感銘を受けたことがきっかけ。

 谷川さんは「協力的なムサシヤには感謝の気持ちでいっぱい。鶴崎は人と人の関わりが魅力的。この商品で地域に恩返しすることにつながればうれしい」と話した。

 ムサシヤは月曜定休(3日は休み)。営業時間は午前10時~午後7時。問い合わせは同店(097.527.2308)。

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