山口市消防出初式が4年ぶりに一般観覧可能 南総合センターで1月7日に開催

 1月7日(日)午前9時半から正午まで、山口南総合センター(山口市名田島)で「山口市消防出初式」が、一般の観覧客を入れた形では4年ぶりに開かれる。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2021年は中止、2022年と2023年は県教育会館内で無観客開催された。今回は、屋外での行事やイベントも復活する。

 

 当日は、消防職員、消防団員、婦人防火クラブ、来賓や関係者ら約500人が出席。消防関係者の士気高揚を図るとともに、防火・防災の意識を高める。

 

 ホールでの式典では、伊藤和貴山口市長による式辞、山下一郎山口市消防団長の訓辞、消防功労者や団体への表彰などが行われる。

 

 午前10時40分からは会場を屋外に移しての行事。山口市内21地域の纏(まとい)と、全体を指揮する「山消纏」が登場し、22人による勇壮な纏振り演技が披露される。

 

 続いて、消防団本部、学生消防団、12方面隊ごとに分かれた団員ら約400人による観閲行進が行われ、制服や活動服を着た団員、消防車両などが列を成して行進する。

 

 さらに、山口高校書道部による郷土愛護をテーマにした「書道パフォーマンス」、消防音楽隊による演奏と続き、締めくくりは消防重機搬送車の荷台から3000~4000個のもちがまかれる「防火もちまき」だ。

 

 式典・行事と並行して同センター敷地内では参加型のイベントも開かれる。車両(消防ポンプ車、救助資機材搬送車、救急車、消防活動用重機)展示、ゴルフカートをベースにして制作されたイベント用車両「消防カート」の乗車体験コーナー、火災予防や救急活動について学べるブースなどが並ぶ。さらに、11時からは婦人防火クラブによる豚汁(約1000食)の無料振る舞いもある。

 

なお、雨天時は屋外イベントが中止され、一部の行事(書道パフォーマンス、消防音楽隊演奏)のみ行われる。問い合わせは、山口市消防本部警防課(TEL083-932-2202)へ。

 

 山口市の消防団員数は2023年12月現在、1041人。2013年のピーク時には1211人が在籍していたが、10年間減少の一途をたどっているという。

 

 毎年1月から3月には「消防団入団促進キャンペーン」が全国的に展開され、各地で入団を呼び掛けるPR活動も行われる。

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