【ばんえい十勝・天馬賞】キングフェスタが豪快な差し切り…鈴木恵「馬の力で勝てた」

1月3日、帯広競馬場で行われた11R・天馬賞(重賞・5歳以上・直200m)は、鈴木恵介騎乗の1番人気、キングフェスタ(牡5・ばんえい・小北栄一)が勝利した。2着に3番人気のツガルノヒロイモノ(牡5・ばんえい・長部幸光)、3着にヘッチャラ(牡5・ばんえい・鈴木邦哉)が入った。勝ちタイムは1:39.0(馬場水分2.4%)

2番人気のヤマカツエース(牡5・ばんえい・金田勇)は、4着敗退。

キングフェスタが第二障害を下りてからの豪快な末脚で追い上げ、4歳路線三冠を達成した。各馬スタートから勢いよく飛び出し1番人気キングフェスタを先頭に第一障害を越えて行く形に。道中では積極的に先行するツガルノヒロイモノ、ヘッチャラと、やや間を置いて息を入れながら進む後方集団に分かれる形となり第二障害へと向かって行った。

第二障害では先に到達したヘッチャラ、ツガルノヒロイモノがしっかりと息を入れ同時に仕掛けると、まずはヘッチャラがすんなりクリア。続いてツガルノヒロイモノがクリアし、勢いのある脚でヘッチャラに並び交わして行くと、2頭が先行するなか、4番手で障害をクリアしたキングフェスタがヤマカツエースを交わし強襲。

キングフェスタが豪快な末脚を見せ、先頭のツガルノヒロイモノをゴール前20mで捕らえ一気に交わすと、勢いの衰えないままさらに突き放し圧巻のゴール。見事4歳路線三冠を達成し世代王者となった。キングフェスタを管理する小北栄一調教師は「天馬賞」を初制覇となり、騎乗した鈴木恵介騎手は2017年のセンゴクエース以来6度目の制覇となりました。

1着 キングフェスタ
鈴木恵介騎手
「三冠がかかっていたし、近走、良いレースができていなくて不安と若干のプレッシャーがありました。今日は馬の力で勝てたと思います。パドックでは落ち着いて回っていて、馬任せで騎乗しようと考え、馬なりでレースをしました。先行馬と一緒に行き過ぎて、障害でミスするのは避けたかったです。降りてからはこれだけ歩ける馬なので、そこを信じて騎乗しました。きれいに上がってくれましたね。この瞬間でいける、と思いました。これからオープン一線級で活躍する時期が来ます。キングフェスタの応援宜しくお願いいたします」

小北師「5歳馬で実力は1番」

小北栄一調教師
「三冠という事でとてもプレッシャーに感じていましたが、達成出来てとても嬉しいです。近走のレース内容を見て、今日に向けて障害の特訓を少し多めに行いました。レースは第二障害がどうなるか気になりながら見ていましたが、鈴木騎手が焦らずにうまく越えてくれたので、あとは末脚を使って歩ききってくれました。5歳馬の中では実力は1番の馬だと思います。今後は古馬や重量との戦いになりますが、オープン馬として順調に力を付けていきたいです。お陰様でキングフェスタは三冠を取ることが出来ました。今後まだまだ大きいレースに出場することが多くなってくると思いますが、ファンの皆様、応援をよろしくお願いいたします」

キングフェスタ 38戦20勝(重賞8勝)
(牡5・ばんえい・小北栄一)
父:カネサブラック
母:クインフェスタ
母父:ホクリュウイチ
馬主:廣部武士
生産者:廣部武士

【全着順】
1着 キングフェスタ
2着 ツガルノヒロイモノ
3着 ヘッチャラ
4着 ヤマカツエース
5着 クリスタルコルド
6着 ダイヤカツヒメ
7着 ホクセイウンカイ
8着 アローリキヒメ
9着 シンエイアロイ
10着 ヤマノコーネル

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