PSGが2年連続最多12度目の優勝! イ・ガンイン&ムバッペ弾でL・エンリケ体制初タイトル【トロフェ・デ・シャンピオン】

[写真:Getty Images]

トロフェ・デ・シャンピオンのパリ・サンジェルマン(PSG)vsトゥールーズが3日にパルク・デ・プランスで行われ、2-0で勝利したPSGが2年連続最多12度目の優勝を果たした。

昨シーズンのリーグ・アン王者であるPSGと、クープ・ドゥ・フランス王者であるトゥールーズが対峙したスーパーカップ。就任後初タイトルを目指すルイス・エンリケ監督は、現状のベストメンバーを起用。3トップは右からデンベレ、ムバッペ、バルコラという構成となった。

試合は地力で勝るリーグ王者が開始早々にスコアを動かす。3分、ヴィティーニャの絶妙な浮き球のフィードに抜け出したデンベレがボックス右でマイナスに折り返すと、中央に走り込んだイ・ガンインが左足のダイレクトシュートをゴール左隅に流し込んだ。

最高の滑り出しを見せたPSGはボールと共に試合の主導権も掌握。サイドを起点に個人技やサイドバックの攻撃参加を活かした攻撃でフィニッシュまで持ち込んでいく。

一方、守勢を耐えながら狙いとするロングカウンターでチャンスを窺うトゥールーズ。18分に右からのクロスに飛び込んだスアソが惜しい場面を作ると、以降も散発ながらフィニッシュのシーンを作り出す。37分にはボックス右に抜け出したダリンガに決定機が訪れるが、ニア下を狙ったシュートはGKドンナルンマの好守に遭い右ポストを叩いた。

先制点以降も幾度か良いシーンを作りながらも仕留め切れない状況が続くPSGだったが、前半終了間際に絶対的なエースが魅せる。44分、カウンターから左サイドのバルコラの横パスを受けたムバッペがDF3枚に囲まれながらも絶妙なコース取りのドリブルでボックス内に侵入。最後は鋭い右へのカットインからDF2枚を振り切ってゴール右隅へ鋭い右足のシュートを突き刺した。

前半の入りと終盤にゴールを重ねて2点リードで試合を折り返したPSG。後半も引き続きボールを握って相手を押し込むと、立ち上がりの56分にはハキミが左ポスト直撃の直接FKでゴールに迫る。

時間の経過とともに試合が膠着し始めると、65分過ぎに両ベンチが動く。PSGはバルコラ、デンベレの両翼を下げてコロ・ムアニ、アセンシオを同時投入。さらに、足を痛めたシュクリニアルに代えて2日前に加入が発表されたDFルーカス・ベラウドが早速デビューを飾った。

試合終盤にかけては失うものがないトゥールズが攻勢を続けたが、守護神ドンナルンマを中心に最後まで高い集中力を見せたPSGが一矢報いることを許さず。

この結果、カップ戦王者を退けたPSGが2大会連続最多12度目の優勝を果たし、ルイス・エンリケ新体制での初タイトルを手にした。

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