ローマがユーベDFハイセン獲得に動く…フロジノーネ行き濃厚の中で急遽の参戦に

ローマ行きが取り沙汰されるハイセン[写真:Getty Images]

ローマがユベントスのU-19オランダ代表DFディーン・ハイセン(18)の獲得に動いているようだ。

イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチの獲得交渉の破談によって今冬のセンターバック補強が振り出しに戻ったローマ。ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)の問題によって完全移籍での獲得が困難な状況のなか、現在は国内外の若手選手のレンタル移籍での補強を画策している。

ここ最近では“代理人ルカク”の伝手を利用し、スタッド・レンヌのベルギー代表DFアルトゥール・テアテのレンタル、イタリア代表DFレオナルド・スピナッツォーラをサウジアラビアに売却できた場合にはジョゼ・モウリーニョ監督の教え子であるトッテナムのイングランド代表DFエリック・ダイアーを獲得するプランも報じられる。

そういったなか、新たな獲得候補として浮上しているのが、ユベントスの逸材DFだ。

移籍市場に精通するジャーナリストのジャンルカ・ディ・マルツィオ氏によると、ハイセンは今冬の移籍市場でフロジノーネへのレンタル移籍に迫っていたという。

クラブ間の話し合いは大筋で合意に至っていたが、ここにローマが割って入った。すると、ハイセン側が翻意し、現在はジャッロロッシへのレンタルを希望しているようだ。

ただ、ユベントスは当初のフロジノーネとの交渉を尊重したい考えで、ハイセンの代理人と改めて話し合いの場を持ったという。現時点でその話し合いの結果は明らかになっていないが、いずれにせよラツィオ州のクラブに移籍することは濃厚だ。

ハイセンは元アヤックスのドン・ハイセン氏を父に持つ195cmのセンターバック。両利きと称されるほど両足を遜色なく扱え、フィジカルとスピードも申し分なし。クラブ関係者が口を揃えて「我々の未来」と絶賛する逸材だ。

今シーズンはセリエCに所属するユベントスNextGen(U-23チーム)が主戦場だが、昨年10月に行われたセリエA第9節のミラン戦でファーストチームデビューを飾っていた。

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