正月三が日明けの4日早朝、沖縄県糸満市の糸満漁港にある高度衛生管理型荷さばき施設「イマイユ市場」で、新春恒例の初競りが開かれた。競り人の掛け声とともに、マグロやシイラ、ソデイカなどの鮮魚がテンポよく競り落とされた。
初競りでは、メバチマグロ(31キロ)に1キロあたり1万5555円の「ご祝儀値」が付いた。競り落とした成樹鮮魚(那覇市)の新里成樹(なるき)さん(41)は「縁起を担ぎ、思い切って相場の4倍の値をつけた。魚を買ってくれる地元の料理屋さんの景気づけとなれば」と話した。
4日のイマイユ市場の水揚げ総量は約35トンで例年の1.5倍の水準となった。販売合計金額は3874万円(税抜き)だった。
初競りに先立ち、県漁業協同組合連合会の上原亀一会長は「今後は水揚げ高の増加に向けた取り組みの強化や、高度衛生管理機能を備えた市場の優位性をPRすることが重要だ」とあいさつした。
イマイユ市場は2022年10月に開設。新年の初競りは2度目となる。