岩手からの応援派遣、本格化 保健師や給水車で被災者支援

 能登半島地震の被災地石川県に向けた岩手県の応援派遣が本格化する。6日は県が保健師チームを派遣するほか、盛岡市が職員と給水車1台を向かわせる。日赤県支部は医師ら救護班を出して、被災者の支援に当たる。

 保健師チームは厚生労働省の要請を受けて、珠洲(すず)市に入る予定。第1班は保健師2人と連絡要員らを含む5人程度で、現地のニーズに応じて5日間活動する。避難者の健康チェックなどが想定され、2月16日まで計8班の派遣を見込む。

 県は5日、ニーズ把握などに当たる応援本部(本部長・佐藤隆浩復興防災部長)を設置。達増知事は定例記者会見で東日本大震災の際に新潟、富山、福井、石川の各県から復興支援を受けたとし「恩返しの気持ちを込めて支援しなければならない」と説明、要請を踏まえて追加の支援に対応する考えを示した。

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