エンゼルスがキアマイアーとベイダーに興味を示していた 米報道

米メディア「FanSided」のロバート・マレー記者によると、エンゼルスはブルージェイズと再契約したケビン・キアマイアー、メッツと契約したハリソン・ベイダーという2人の中堅手に興味を示していたようだ。また、現在はマイケル・A・テイラー、アダム・デュバルという2人の外野手に興味を示していることが報じられている。この4人はいずれもセンターを守れる選手であり、特にキアマイアー、ベイダー、テイラーの3人は守備の名手として知られている。エンゼルスはマイク・トラウトをセンターからコンバートすることを検討しているのかもしれない。

今季のエンゼルスは左翼テイラー・ウォード、中堅トラウト、右翼ミッキー・モニアックという布陣が予想されており、元有望株のジョー・アデルはモニアックとのプラトーンで起用される可能性があるほか、ルイス・レンヒーフォも外野を守ることができる。一見、外野手の補強は必要ないように思えるが、投手という明らかな補強ポイントがあるにもかかわらず守備の上手い中堅手たちに興味を示しているということは、少なくとも球団内部でトラウトのコンバートが検討されている可能性がある。

キアマイアーはゴールドグラブ賞を4度受賞し、2015年にはプラチナグラブ賞にも選ばれるなど、メジャーを代表する好守のセンターとして知られている。ベイダーとテイラーは2021年に中堅手としてゴールドグラブ賞を受賞。デュバルは右翼手として2021年にゴールドグラブ賞を受賞しており、センターを守ることもできる選手だ。いずれも守備固め要員としてベンチに置いておくには勿体ないレベルの選手であり、エンゼルスがトラウトを外野の両翼、もしくは指名打者に移すことを検討しているのは間違いないだろう。

現在32歳のトラウトがセンター以外の守備に就いたのは、メジャー3年目の2013年が最後。2014年以降は休養も兼ねて指名打者に入った試合を除いて、センターのポジションを守り続けてきた。トラウト自身も中堅手としてプレーし続けることに強いこだわりを持っているとみられ、センターからのコンバートには慎重な議論が必要になると思われる。

とはいえ、トラウトが600打席以上出場したのは2019年が最後であり、フル稼働できないシーズンが続いているのも事実。32歳という年齢もあり、エンゼルスがトラウトの守備の負担を軽減したいと考えるのは自然なことだ。好守の中堅手をチームに加えることでトラウトの負担を軽減し、その打撃力をフルに生かしたいという思惑があるのだろう。

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