「どんな境遇の子も平等にスポーツを楽しめる社会を」 元日本代表ら無料サッカー教室、200人指導 沖縄市

 サッカー元日本代表で昨季J2町田で引退した太田宏介さん、日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVで昨季引退した岡根直哉さんらが12月27日、沖縄市の県総合運動公園蹴球場で小学生約200人を対象に無料のサッカー教室を開いた。

 太田さんらが立ち上げた「ジョガスポーツカレッジ」が主催。沖縄では岡根さんが中心となり、企業や自治体と協力して月謝無料のサッカースクールを立ち上げる予定だ。 

 サッカー教室ではミニゲームを中心に、集まった子どもたちにサッカーの楽しさを教えた。太田さんや岡根さんも一緒にプレー。子どもたちはボールを奪おうと一生懸命にボールを追いかけていた。

 イベントにはお笑い芸人のぎぼっくすさんや元ビーチサッカー日本代表の宜野座寛也さんも参加。元ヴィッセル神戸でタレントの近藤岳登さんがMC役で盛り上げた。J1京都で用具を管理するホペイロ、松浦紀典さんのシューズケア教室もあり、用具を大事にする大切さを説いた。

 岡根さんは「どんな境遇にいる子も平等にスポーツを楽しめる社会を作っていきたい」と語り、太田さんは「ここからJリーガーが生まれてくれれば」と期待を込めた。

 参加した識名小の真栄城悠仁さん(11)は「友達と楽しめた。今いるチームで一番上手になれるよう帰って練習する」と笑顔で話した。

 質問コーナーでは「どうやってサッカーがうまくなったか」「時間の使い方は」などの疑問に、太田さんらが答えた。

子どもたちの質問に答える太田宏介さん(左端)や岡根直哉さん(右から2人目)=12月27日、県総合運動公園蹴球場

© 株式会社沖縄タイムス社