【令和6年能登半島地震】輪島市の避難所で感染症広がる 11人が隔離

 能登半島地震で避難生活が長期化の兆しを見せているなか、輪島市の避難所で感染症が広がりつつあることが明らかになった。

ノロウイルスと新型コロナウイルスの感染者発生

 道路の多数の箇所が損傷し、家屋倒壊と断水、停電への対応が長引いているなか、環境改善が進まない避難所で懸念されていた感染症の拡大が現実化しつつある。輪島市は7日、市内の避難所でノロウイルスの感染者が9人、新型コロナウイルスの感染者が2人発生したと発表した。それぞれ同じ避難所にいた住民で、病院で診療を受けたあと隔離されているという。

 また同市の坂口市長は会見で、避難所から搬送された避難者が低体温症で死亡したとも述べたが、市はその後「事実が確認できない」として訂正した。確認できないのは死亡した事実自体なのか、死因なのかは不明。

 ただ、石川県ではこうした厳しい状況のなか、上空に強い寒気が入ってきており局地的に雪が強まっている。8日昼前にかけ、平地でも大雪となるところがある見込みで、電気も水道も止まっている避難所では低体温症のリスクが高まっているのは確かだ。一刻も早く避難所の環境改善が求められている。

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