日本海側は午前中まで雪のピーク 大雪や着雪、なだれに警戒・注意 各地で寒中らしい寒さ

 成人の日のきょう8日(月)も、冬型の気圧配置が続いているが、夜には西から緩む見込み。日本海側の雪のピークは午前中までで、強い地震があった北陸も午後、ようやく雪が止む見通し。ただ、晴れる太平洋側も含め、各地、冬らしい寒さで、北陸は真冬並みの寒さになる予想。

北陸 昼ごろまで雪

 けさにかけても、日本海側を中心に雪が降っている。北陸の山沿いや北海道では、局地的に積雪が急増し、強い地震があった能登半島でも10センチ前後のまとまった雪が積もっている。前橋や埼玉の熊谷、京都、津では、平年より半月~1か月ほど遅い初雪を観測した(午前5時現在)。

 きょう(月)の午前中は、山陰から北海道の日本海側を中心に雪が降り、さらに積もる見込み。北よりの風が吹きつけ、ふぶくおそれもある。午後は、雪の範囲が狭まり、西から次第に止む見通し。ただ、北日本の日本海側は、夜まで雪の残る所がありそうだ。北・東日本の日本海側を中心に、大雪や着雪、なだれなどに警戒、注意が必要になる。強い地震があった地域では、家屋の倒壊にも注意したい。
 一方、太平洋側は冬晴れで、空気が乾燥する見込み。暖房器具など、火の取り扱いに注意が必要だ。

各地で寒中らしい寒さに

 けさの最低気温は、石川の輪島で0.7℃、東京都心では2.7℃まで下がるなど冷え込みが強まっているが、日中も厳しい寒さになる見込み。最高気温は、西日本でもひと桁の所が多く、東京都心は10℃にとどまりそうだ。北陸は、石川の輪島で3℃など5℃に届かない所が多く、真冬並みの寒さになる予想。札幌は-1℃と、1週間ぶりに0℃未満の真冬日になりそうだ。冷たい風も吹きつけるため、万全の防寒対策をしたい。

北陸の週間天気

 この先も、北陸では雨や雪の降る日が多くなる見込み。あす(火)になると、寒さが和らぐため、今週、平地では雨主体で降る日が多くなりそうだ。雪解けが進むため、土砂災害などに一層の注意が必要になる。ただ、朝晩は路面が凍結するほどの冷え込みになる見込み。避難場所などでは、できる限りの寒さ対策をして、低体温症にかからないように注意してほしい。

(気象予報士・丸田絵里子)

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