大物先発投手獲得を狙うヤンキース トレードもFAも交渉難航中

昨季は自身初のサイ・ヤング賞に輝いたゲリット・コールの孤軍奮闘が目立ったヤンキース先発陣。コールの負担を軽減すべく、フロントは山本由伸の獲得を目指したものの、コールへの配慮もあったのか、ドジャース(12年3億2500万ドル)を上回るオファーを出すことができず、争奪戦に敗れた。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「オフシーズンが終わるまでに大物先発投手を獲得するだろう」と伝えているが、今のところ、先発投手補強に関して目立った進展がないのが実情だ。

ヘイマン記者によると、ヤンキースはFAでブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリー、トレードではディラン・シース(ホワイトソックス)の獲得を狙っているという。しかし、スネル側の希望条件とは大きな隔たりがあり、モンゴメリーはレンジャーズとの再契約を希望。シースのトレード交渉も、ホワイトソックスが莫大な対価を要求しているため、ほとんど進展してない。一部では「満足のいくオファーがなければ、ホワイトソックスは今オフ中にシースを放出しないかもしれない」との声も出始めている。

一方、米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、ニューヨーク州メドフォード出身のマーカス・ストローマンがヤンキースへの移籍に「真剣な興味」を示しているようだ。ただし、ヤンキースはストローマンへオファーを提示しておらず、現時点ではストローマン側の「片思い」という状況。スネル、モンゴメリー、シースといった大物先発投手が補強ターゲットに挙がっていることを踏まえると、ヤンキースは「ストローマンでは十分でない」と考えているのかもしれない。

また、MLB公式サイトによると、ヤンキースはマーリンズともトレード交渉を行っているようだ。マーリンズは若手先発投手のトレードに前向きであることが報じられており、ヘスス・ルザード、エドワード・カブレラ、ブラクストン・ギャレット、トレバー・リチャーズといった投手たちが候補になっているとみられる。ただし、こちらもトレード交渉が進展している様子はなく、やはりヤンキースは単純な先発投手補強ではなく、大物先発投手の獲得を狙っているのだと思われる。

フアン・ソトを獲得するために多くの投手を手放したため、ただでさえ投手の頭数が不足している状況。ブライアン・キャッシュマンGMはどのように対処していくのだろうか。

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