野間口徹が「VRおじさんの初恋」でNHKドラマ初主演! 倉沢杏菜、井桁弘恵と共演

野間口徹が、NHK総合で4月からスタートする夜ドラ「VRおじさんの初恋」(月~木曜午後10:45、開始日未定)で主演を務める。さらに、倉沢杏菜井桁弘恵が共演することも併せて発表された。

「VRおじさんの初恋」の原作は、暴力とも子氏の同名漫画。中年男性の孤独な現実とバーチャル世界を行き来しながら描く新感覚ラブストーリーを、2022年に「ケの日のケケケ」で第47回創作テレビドラマ大賞で大賞を受賞した森野マッシュ氏の脚本でドラマ化する。

さえない中年の独身男性・遠藤直樹(野間口)は、VR(Virtual Reality=仮想現実)の世界では制服姿の少女・ナオキ(倉沢)として過ごしていた。人といるのが苦手でVRでも1人で過ごすナオキだったが、ある日、天真らんまんな美少女・ホナミ(井桁)に恋をする。おじさんが、女の子の姿で、女子のアバターに恋をしてしまう――。現実世界とバーチャル世界を行き来して進む物語。二つの世界がそれぞれ影響し合い、今までとは違う人生を見つけようとする主人公を描く新しい形のヒューマンドラマが展開する。

主人公の直樹は、「タイヤメーカー」に勤務ししており、遅刻癖があり、会社では生活態度について日常的に注意されている。VRゲームとバイクが趣味で、サービス終了間際のVRゲーム「トワイライト」にハマっており、VRでは制服を着た少女・ナオキとして過ごしていたが、美少女アバター・ホナミと出会ったことで、変化が起こり始める。

野間口は「まずタイトルを見て、5回ほど復唱しました。分かりませんでした。台本を読み進め、理解していくうちに、直樹という人間に寄り添ってみたくなりました」と作品の印象を語り、「現実世界において誰かといることが苦手で、VR空間でもうまく立ち回ることができない。そんな、生きることに不器用なおじさん『直樹』は、もしかしたら今すれ違った人なのかもしれません。彼と、50歳になったばかりの僕との共通点は、おじさんという1点のみですが、あっちとこっちを行ったり来たりしながら、きちんと直樹に寄り添えるよう、丁寧に演じたいと思っています」と抱負を述べる。

また、倉沢が演じるナオキは、直樹が操作するアバターであり、直樹のVR世界での姿。残り半年でサービスが終了するゲーム「トワイライト」の終焉を見届けようと1人で過ごしていたが、そんな中、美少女アバター・ホナミと出会い、交流が始まる。

倉沢は「VR・おじさん・初恋この三つのワードが重なる世界は、私にとって未知のものでした。しかし、原作を読んでみるとすごく温かくて人間らしいお話だと感じました。皆それぞれ抱えているものはあるけれど日々を生きていて。そんな中、VR世界の心と心のつながりを通して変化するナオキを演じることに今は少し緊張していますが、原作のファンの方にも、ドラマで初めて見ていただく方にも、心に届く作品にできるように精いっぱい頑張ります。よろしくお願いいたします」と意欲を燃やす。

一方、井桁が扮(ふん)するホナミは、ナオキがVR世界で出会った美少女アバター。VR初心者のため着替えの操作方法が分からず、肌を露出したセクシーな外見をしている。VR世界でも孤独に過ごすナオキに興味を持ち、声をかける。明るい性格で、人付き合いが苦手なナオキも気になる存在に。彼女の現実の姿は謎に包まれている。

井桁は「仮想空間の中では自分がなりたかった自分になれる、できなかったことができる。そんなVRの可能性と現実世界とのギャップを人の心に寄り添って丁寧に描かれた作品だと、台本を読んで感じました」と作品について触れ、「VRの中の人物を演じるのは初めてなのでどう映るのか、どんなふうに視聴者の皆さまに受け取っていただけるか不安な部分もあります。ただ、VRの世界だからこそできる表現やアプローチの可能性にとてもワクワクしています。あくまでも現実世界があっての空間なので、その小さな心の機微や思いに寄り添いながら大事に演じたいと思います」と、撮影を前にした心境を明かしている。

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