10日長野市のハローワークで男が、パソコン14台をハンマーで破壊した疑いで逮捕された事件。容疑者は仕事に不満があったとみられています。
無残にひび割れた画面…逮捕された男は、利用者ではありませんでした。
■吉田一平アナウンサー
「こちらにあるパソコンのモニター全てがおよそ1分の間に割られました。庁舎内にはガラスが割れるような音が響き渡っていたということです」
10日、器物損壊の疑いで現行犯逮捕されたのは、長野市の就労施設作業員の31歳の男です。警察などによりますと、10日午後3時半ごろ、長野市中御所のハローワーク長野で求人検索用などのパソコン14台をハンマーでたたき割ったということです。
犯行直後に撮影された写真には、金づちが2本…。
ハローワークによりますと、近くに女性の利用者が2人いる中、両手に持って無言で暴れ回っていたということです。
■市内からの利用者
「怖いですよね。安全な場所であってほしいと思いますけれども」
■吉田アナウンサー
「男は最後ハンマーを両手に持った状態でこの辺りに立ち尽くしていたということです」
職員がさすまたで応戦するなどし、けが人はいませんでした。ハローワーク長野は「求人検索などに大きな影響はない」として、11日から通常通り業務を再開。求職者などが午前8時半からひっきりなしに訪れていました。
■求職者の男性(60代)
「年明けから求人が多いので、これから頻繁に来て(求人情報を)見ようという矢先なので。こういう事態になってちょっと切ない」
ハローワークによりますと、男は求職登録をしておらずトラブルはなかったということです。男は容疑を認めていて、仕事に不満を抱えていたとみられています。