能登半島地震による被災地の水不足 栃木県企業局職員が石川・輪島で給水活動

 能登半島地震による被災地の水不足を受け、現地で3日間にわたり緊急支援にあたっていた栃木県企業局の職員4人が、1月11日にその活動を報告しました。

 現地に派遣されていたのは、北那須水道事務所と鬼怒水道事務所の職員4人です。

 日本水道協会栃木県支部からの要請で、栃木県内では第1陣として1月6日から10日まで緊急支援活動を行いました。

 報告した櫻井崇久さんによりますと、金沢市を拠点に寝泊りしながら連日110キロ離れた輪島市に片道5時間かけて通い、滑走路などに被害を受けた「のと里山空港」と停電と断水が続く「輪島病院」で給水活動を行ったということです。

 現地までの道のりは土砂崩れや車の渋滞、それに雪が降る中での活動は困難を極めたといいます。

 しかし、櫻井さんたちが届けた水は、被災地で支援を続ける自衛隊や病院関係者の飲み水などに使われ、多くの人の命と生活を支えました。

 栃木県内からは現在、足利市と日光市が現地で給水活動にあたっていて、輪島市で活動する足利市の職員には給油ポイントや道路の状況など櫻井さんたちのノウハウが引き継がれているということです。

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