ヤンキースが先発補強 右腕ストローマンと2年3700万ドルで合意

山本由伸の獲得に失敗し、ブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーとの交渉も難航していることが報じられていたヤンキースがようやく先発補強に成功した。日本時間1月12日、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ヤンキースはオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してカブスからFAとなっていた右腕マーカス・ストローマンと2年3700万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったという。3年目は成績に応じて自動的に行使されるべスティング・オプションとなっているようだ。

昨季サイ・ヤング賞に輝いたスネルに対してオファーを提示したことが報じられていたヤンキースだが、ブライアン・キャッシュマンGMはスネルの希望額には応じられないと判断し、ニューヨーク州出身でヤンキースへの移籍を希望していることが明らかになっていたストローマンの確保へと方針を転換したようだ。「故障がなければ」という条件付きにはなるものの、これでゲリット・コール、カルロス・ロドン、ストローマンという強力な先発3本柱が形成された。

現在32歳のストローマンはメジャー9年間で5度の2ケタ勝利をマークし、通算77勝を記録。昨季前半戦は好調で、4年ぶり2度目となるオールスター・ゲーム選出を果たしたが、後半戦は故障もあって調子を落とし、シーズントータルでは27試合(うち25先発)で10勝9敗、防御率3.95と平凡な成績に終わった。健康ならば30試合以上に先発して180イニング以上を投げ、2ケタ勝利と防御率3点台前半を計算できる投手である。

ようやく先発補強に成功し、コール、ロドン、ストローマン、ネスター・コルテス、クラーク・シュミットと先発5枚が揃ったヤンキース。再契約で合意したことが報じられているルーク・ウィーバーや有望株クレイトン・ビーターらが6番手以降のデプス要員としてスタンバイすることになる。昨季はエースのコール以外に規定投球回をクリアした投手が1人もいなかったが、今季はコールにかかる負担を軽減することができるだろうか。

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