昨季王者レンジャーズが控え捕手を確保 キズナーと1年契約で合意

ミッチ・ガーバーを失った昨季王者レンジャーズが新たな控え捕手の確保に成功した。日本時間1月12日、レンジャーズはカージナルスからノンテンダーFAとなっていたアンドリュー・キズナーと1年契約を結んだことを発表。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、キズナーの年俸は182万5000ドルだという。名捕手ヤディアー・モリーナの控えとして経験を積んできたキズナー。今季はレンジャーズで正捕手ジョナ・ハイムをサポートする役割を担うことになった。

現在28歳のキズナーは2019年にメジャーデビューし、3年目の2021年には控え捕手の座を手中に収めた。モリーナの現役ラストイヤーとなった2022年には自己最多の97試合に出場したが、打率.215、4本塁打、25打点、OPS.601と結果を残せず、首脳陣からの信頼を得るには至らず。昨季はウィルソン・コントレラスの加入で再び控え捕手という立場になったが、70試合で打率.241、10本塁打、31打点、OPS.712と自己最高の打撃成績を残した。

守備面に目を向けると、フレーミングが上手ではないため、守備防御点がプラスになったシーズンは1度もなく、昨季も-3と低調だった。カージナルスがキズナーをノンテンダーFAとしたのは、有望株イバン・ヘレーラの出場機会を確保するのが最大の目的だと思われるが、モリーナの薫陶を受けながらも守備面で期待ほどの成長を見せられなかったキズナーに見切りをつけた部分もあるのかもしれない。

レンジャーズはハイムが正捕手を務め、強打のガーバーが主に指名打者を務めながら2番手捕手の役割を担っていた。そのガーバーがFAとなってマリナーズと契約したため、ロースターの40人枠内にはハイムのほかに若手のサム・ハフしか捕手がいないという状況に。ある程度の経験値を持つ控え捕手が必要と判断し、キズナーの獲得に動いたのだと思われる。なお、キズナーとハフはともにマイナー・オプションを残しているため、オープン戦で結果を残せなかったほうをマイナーに置いておくことも可能である。

The post 昨季王者レンジャーズが控え捕手を確保 キズナーと1年契約で合意 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.