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2024年1月11日に公開された動画のテーマは……今度こそ当てる!2024年解散予測!!
ゲストに選挙プランナーの松田馨氏をお招きし、解散のタイミングについて語っていただきました。
政治日程から見えてくる解散のベストタイミングとは?
【このトピックのポイント】
・解散は政治資金改革を行った後の通常国会最終盤の6月が有力
・9月の総裁選後の解散は岸田総理にメリットなし
・賃上げと減税で支持率回復させた後の解散が岸田総理のシナリオか
2024年の政治日程から見る解散のタイミング
松田氏は2024年の政治日程を踏まえ、解散のタイミングは3つあると語ります。
まずは1月。通常国会招集のタイミングで冒頭解散をするパターンがありますが、実現する可能性はほぼゼロと言っていいでしょう。
次に松田氏が提示したのは4月。3月に予算が成立し4月に補欠選挙が控えていることから、解散して補欠選挙と総選挙をまとめるという選択肢があります。
しかし、今回の通常国会では政治資金規正法の改革が焦点になることから「一定の成果が出ないと解散できないと思う」と松田氏。法案が成立した後、6月の解散が可能性として最も高いのでは、とコメントしました。
松田氏「6月の通常国会の最終盤に解散して7月下旬とか」
MC鈴木邦和「6月に解散しなかったとすると、あと可能性のあるタイミングってありますか?」
松田氏「そうなるともう、総裁選の前にはやらないんじゃないかっていう可能性が高くなるわけですよ」
総裁選後の総選挙ということになれば、総裁が変わっている可能性も十分にあります。松田氏は岸田総理が自ら解散し、総選挙勝利という実績をもって総裁選を無投票ないし完勝できる状況にもっていくのではないかと推測しました。
MC鈴木「解散する権利はやっぱり岸田さんにあるということですよね。岸田さんから見れば総裁選の後に解散するってのはあんまり意味を感じないんですよね」
2023年夏ごろには総裁選後の解散の可能性も指摘されていましたが、支持率が低い今、それはかなり難しくなりました。
ただ、総裁選の時から訴えてきた「成長と分配の好循環」に関しては30年ぶりの高水準と言われた賃上げを実現し、物価高も世界的にみればうまく抑え込めています。
さらに6月に実施される減税で経済効果が生まれ、それが評価されれば「経済が良ければ与党は負けない」と松田氏。
外交・安全保障でも岸田政権の評価は高く、今の苦しい状況をしのいで支持率を回復させ、6月に解散というシナリオを岸田総理は描いているのではないかと推測しました。
逆に、野党とすれば裏金疑惑の追及や政治資金規正法改正の議論の中でどう存在感を出していくかが重要になり、与野党で議論の白熱するポイントになりそうです。
ここで、MC鈴木は4月の補欠選挙に着目。今後現職議員が起訴されれば補欠選挙が増える可能性に言及します。
ただ、松田氏は2023年4月の補欠選挙で自民党が苦しいと言われつつ勝ち切った点に触れ、「意外と与党が負けなかったりすると6月の解散の可能性は高まる」と予想。
一方で全敗ということになれば「岸田総理で選挙は戦えない」という空気が高まり「そこで初めて『岸田おろし』が起こるんじゃないかと思います」とコメントしました。
松田氏「結局、政治資金規制等とか何かしら政治改革をしないと解散できないので、やっぱり6月(解散)じゃないかと思うんだけど」
MC鈴木「僕も話を聞いてると6月しかありえないような感じがしてきました」
今のところ、松田氏の中では6月解散がかなり有力のようです。ただ、国際情勢によっては解散が難しい状況になることもあると松田氏。
1月には台湾総統選挙、3月にはアメリカ大統領選挙のスーパーチューズデーが控えており、その他にも予想しなかった出来事が起こる可能性も十分にあります。
松田氏「通常国会始まりますけど、何があるかわからない」
MC鈴木「そうですね。注目していきたいと思います」
動画本編はこちら!
松田氏は6月解散を予想!その理由は?
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