40歳の大ベテラン・ボットーに3チームが興味を示す 米記者報道

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、レッズからオプションを破棄されてFAとなった40歳の大ベテラン、ジョーイ・ボットーに対して3チームが興味を示しているようだ。全盛期にはコンスタントに3割を超える打率を残し、2010年にはMVPとハンク・アーロン賞に輝いたこともあるボットー。6年連続で打率が3割に届かず、ここ2シーズンは辛うじて2割を超える程度と年齢による衰えを隠せなくなっているが、メジャー18年目のシーズンをどのチームの一員として迎えることになるのだろうか。

2002年ドラフト2巡目(全体44位)指名で入団して以来、レッズ一筋のキャリアを過ごしてきたボットー。2021年には38歳にしてキャリアハイに迫るシーズン36本塁打を記録する復活劇を演じたが、2022年は91試合で打率.205、11本塁打、41打点、OPS.689とキャリアワーストのシーズンを過ごし、昨季も65試合で打率.202、14本塁打、38打点、OPS.747と不本意な成績に終わった。

昨季限りでレッズとの10年2億2500万ドルの大型契約が終了し、今季の契約は年俸2000万ドルの球団オプションとなっていたが、レッズはバイアウトの700万ドルを支払い、オプションを行使しないことを選択。ボットーは40歳にして自身初のFAとなった。引退の可能性も取り沙汰されたが、ボットーは「少なくともあと1年はプレーしたいと思っている」と現役続行を希望している。

どのチームがボットーに対して興味を示しているのかは明らかになっていないが、オフシーズン当初からボットーの有力な移籍先に挙げられているのがブルージェイズだ。ボットーはカナダ・トロントの出身であり、ブルージェイズは生まれ故郷のチームということになる。レッズ一筋のままキャリアを終えるのもいいが、最後に故郷のチームでプレーするというのも美しいストーリーと言える。

ブルージェイズは昨季おもに指名打者を務めたブランドン・ベルトがFAとなり、その穴を埋める補強を行っていない。ブラディミール・ゲレーロJr.やジョージ・スプリンガーなど、主力打者をローテーションで指名打者に入れる方法もあるが、ロス・アトキンスGMは「野手はあと1人獲るつもり。指名打者タイプの選手になるかもしれない」といった趣旨の発言をしている。ボットーの獲得を狙っているかどうかは定かではないが、「ブルージェイズ・ボットー」が誕生する可能性はゼロではなさそうだ。

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