「陸前高田のたからもの」見に来て 市立博物館、3月末まで特別展

矢作町にまつわる資料が並ぶ展示会場

 陸前高田市高田町の市立博物館(松坂泰盛館長)は、特別展「陸前高田のたからもの~矢作(やはぎ)町の巻~」を開いている。地域独自の歴史や文化を町単位で紹介する企画の第1弾。猫を祭る猫渕神社の資料や文化財など約150点を公開。住民から寄贈・寄託された資料を中心に、地域の魅力に光を当てる。

 矢作町の猫渕神社の関連資料は、ご神体や猫絵馬などを展示する。養蚕が盛んな地域で、猫が蚕をネズミから守る「益獣」として、信仰の対象になったという。養蚕農家がネズミの駆除を願って奉納した50枚以上の絵馬には、表情豊かな猫の姿が描かれ、信仰心と農家の愛情が伝わる。

 3月31日まで。入館無料。午前9時~午後5時。月曜休館。問い合わせは0192.54.4224へ。

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