前線の補強を目指すアーセナル、ボローニャの長身FWに関心を示す

写真:今季、印象的な活躍をしているザークツィー

1月の移籍マーケットで前線の補強を目指しているとされるアーセナル。ブレントフォードのイングランド代表FWイヴァン・トニーやユヴェントスのセルビア代表FWドゥサン・ヴラホヴィッチ、ヘタフェのスペイン人FWボルハ・マジョラルなど複数のストライカーの名前が挙がる中、新たにボローニャに所属するオランダ人FWジョシュア・ザークツィーもリストアップしているという。イギリス『デイリーミラー』電子版が伝えている。

現在22歳のザークツィーはバイエルンの下部組織出身で、トップチームで公式戦通算17試合4ゴールの成績を残した後、2022年夏にボローニャに完全移籍した。今シーズンはセリエAで15試合7ゴールの成績を残しており、その活躍によって注目度が一気に高まっている。

過去にはマンチェスター・ユナイテッドも関心を示していたとされているが、ボローニャとの契約はあと2年半残っており、同クラブのスポーツダイレクターを務めるマルコ・ディ・ヴァイオ氏は以前、次のように語ってザークツィーに関心を示すクラブを牽制している。

「彼への問い合わせの電話が何件ぐらいかかってきたかって? 全くない。かかってきても、どうせ取り合わないからね」

また、ディ・ヴァイオSDはザークツィーとクラブの間には契約解除条項があり、ザークツィーの古巣であるバイエルンだけがそれを有効にできることも明らかにしていたが、いずれにしても「我々のトッププレーヤーが1月に移籍することはない」と明言していた。

ザークツィー本人も11月にイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙のインタビューに答えた際、「出場機会が少ないクラブ(バイエルン)に戻るよりはボローニャに留まりたい」と語っており、早期の移籍には難色を示していたが、クラブは最近、ザークツィーの移籍金として5000万ポンド(約92億6140万円)の値段を付けたようで、得点力不足解消が急務となっているアーセナルが関心を強めているという。

193cmの長身ながら機動力やテクニックも備え、ディ・ヴァイオSDからは「9.5番の選手だが、誰にも似ていない。ユニークな選手だ」と評されているザークツィーの未来はどこにあるのか。

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