ジャイアンツが剛腕ヒックスと4年契約で合意 先発起用する方針

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、ジャイアンツはブルージェイズからFAとなっていた剛腕ジョーダン・ヒックスと4年4400万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。投球イニング数に応じて1年あたり最大200万ドルの出来高が設けられているという。キャリアの大部分をリリーバーとして過ごしてきたヒックスだが、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ジャイアンツはヒックスを先発ローテーションの一角として起用するつもりのようだ。

ジャイアンツは先発2番手のアレックス・カッブが左股関節の手術で今季開幕に間に合わず、マリナーズからトレードで獲得したロビー・レイもトミー・ジョン手術のリハビリ中のため、エースのローガン・ウェブとともに先発ローテーションを形成する投手が不足していた。昨季サイ・ヤング賞に輝いたブレイク・スネルの獲得にも興味を示していたようだが、ヒックスを先発要員として獲得するという意外な動きに出た。

現在27歳のヒックスは昨季カージナルスとブルージェイズで合計65試合に登板して65回2/3を投げ、3勝9敗12セーブ、13ホールド、防御率3.29、81奪三振を記録。過去には105マイルを計測したことがあり、メジャーを代表する速球派リリーバーとして知られる右腕である。カージナルス時代の2022年にも先発に挑戦したことがあったが、このときは8度の先発で0勝4敗、防御率5.47と結果を残せず。2年ぶりに先発転向に挑戦することになる。

ファーハン・ザイディ編成本部長は「我々のローテーションにはフレキシビリティがある。マイナー・オプションを残している若い投手もいるし、先発とリリーフの両方をこなせる投手もいる。そうしたフレキシビリティを最大限に活用していくことが重要だ」とコメント。ヒックスが先発で思うような結果を残せなかった場合、カッブやレイが戦列復帰したタイミングでヒックスをリリーフに戻すことも視野に入れているのだろう。なお、今後の補強については「30先発をこなせるようなFA投手を獲得する可能性を排除しているわけではない」と話しており、引き続き大物FA投手の獲得を狙う可能性もありそうだ。

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