「クローズアップ現代」作家・西加奈子と佐藤優に桑子真帆がインタビュー! 新時代へのエールを届ける

NHK総合で1月16日、23日放送の「クローズアップ現代」(月~水曜午後7:30)では、キャスターを務める桑子真帆アナウンサーによる作家・西加奈子氏と佐藤優氏へのインタビュー企画を届ける。「シリーズ 新時代へのエール」と題して、先行きの見えない人々に向け、それぞれの経験を基にした未来へのメッセージをおくる。

16日の第1夜は「自分を見つめ踏み出す一歩を 作家・西加奈子」。カナダ・バンクーバーでの乳がん治療の体験をつづった自身初のノンフィクションがベストセラーとなり、その体験やこれまでの記憶を基に書かれた短編集も、多くの読者の心を打ち続けている。「“あるべき姿“ではなく、“ありたい姿”や幸せのかたちを捉え直すことが必要」というメッセージに込められた西氏の思いとは? さらに、西氏の作品に影響を受けたという長濱ねるも登場し、西作品の魅力を語る。

西氏は「インタビュー中、ずっと『自分の体は一つ』だと言い続けました。この番組を見てくださるあなたの体もたった一つだし、あなたの人生もたった一つ。それは本当にすごいことなので、一度でも、数秒でもいいから考えてほしいと思います」と訴える。

23日の第2夜は、「他者を“理解”し合える世界へ 作家・佐藤優」。長年、テレビへの出演を断り続けてきた佐藤氏へ、初のロングインタビューが実現した。17年間、外交官として世界と向き合った経験や人脈、鋭い分析力から、現代の“知の巨人”と評されている佐藤氏は、収束の見えない紛争に対して「最も必要なのは他者の論理を理解すること」だと言う。そんな佐藤氏が描く2024年の日本の展望とは?

佐藤氏は「私の能力では、テレビという難しい媒体で真意を伝えるのは難しいと思い、もっぱら発信の場を活字とラジオに限定していました。しかし、最近になって心境が変化しました。その理由は二つあります。第1は、腎臓移植手術に成功して伸びた寿命を日本社会のために使いたいという思いが強くなったことです。第2は、国際情勢が緊張し、新しい戦前のような状況が生まれたことです。『クローズアップ現代』を通じて外交とインテリジェンスにおける私の経験を、少しでも平和を強化する方向で生かしたいと思っています」と、今回のインタビューに応じた理由を明かしている。

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