エンゼルスが便利屋キケ・ヘルナンデスに興味 レンドンの保険か

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、エンゼルスはドジャースからFAとなっているユーティリティ・プレーヤーのキケ・ヘルナンデスにいくらかの興味を示しているようだ。ヘルナンデスは内外野のあらゆるポジションを守れる「便利屋」として知られており、昨季も内外野の全7ポジションでスタメン起用された。ローゼンタール記者は「エンゼルスは正三塁手アンソニー・レンドンのバックアップ要員としての獲得を検討しているのだろう」と伝えている。

現在32歳のヘルナンデスはメジャー10年目の昨季、レッドソックスとドジャースで合計140試合に出場して打率.237、11本塁打、61打点、4盗塁、OPS.646を記録。以前は平均以上の打力を持つユーティリティ・プレーヤーとして活躍していた時期もあり、2018年にはドジャースで自己最多の145試合に出場し、21本塁打、OPS.806をマークした。レッドソックス移籍1年目の2021年は二塁と中堅を兼任しながら134試合に出場し、自身2度目のシーズン20本塁打を達成している。

近年はやや打撃成績を落としているものの、最大の武器であるユーティリティ性は健在。昨季は遊撃手として74試合(うちスタメン62試合)、二塁手として36試合(同19試合)、中堅手として23試合(同19試合)、三塁手として12試合(同11試合)、左翼手として11試合(同7試合)、一塁手として10試合(同1試合)、右翼手として4試合(同2試合)に出場した。ドジャース時代の2018年には1試合だけ野手登板も経験している。

エンゼルスは今オフ、ケビン・キアマイアーやハリソン・ベイダーといった好守の中堅手に興味を示していたことが報じられており、中堅を守れるヘルナンデスはそのニーズも満たす選択肢だ。今季のエンゼルスは正三塁手レンドンと正中堅手マイク・トラウトが指名打者に入る機会が多くなるとみられており、ヘルナンデスを獲得すれば、そうした試合で三塁または中堅の穴をカバーすることが可能になる。ジオ・ウルシェラがFAとなり、デービッド・フレッチャーをトレードしたことで内野手の層も薄くなっており、ヘルナンデスはエンゼルスにとって理想的な補強ターゲットと言えるかもしれない。

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