「ただ暇だからやってるだけだよ」と照れ笑い 子どもたちを安心させた「小さな親切」とは 82歳男性が受章

 公益社団法人「小さな親切」運動本部は12月27日、那覇市山下町の「落平(ウティンダ)」と呼ばれる樋川(ヒージャー)跡の美化活動に長年取り組む野原康男さん(82)に「小さな親切」実行章を贈った。同本部会員の仲村正樹さん(73)から、賞状が手渡された。

 ウティンダは県道7号に面し、地域の通学路にもなっている。野原さんが美化活動を始める前は草が茂って落ち葉が散乱するなど、暗くて通りづらい道になっていたという。

 小禄地域の美化ボランティアに参加する上原秀一さん(76)が「野原さんのおかげで、子どもたちが安心して通学できるようになった」と同本部に推薦した。

 賞状を受け取った野原さんは「ただ暇だからやってるだけだよ」と照れ笑い。「健康のためにもなってるし、これからも続けるつもり」と話した。(社会部・島袋晋作)

「小さな親切」運動本部会員の仲村正樹さん(左)から賞状を受け取る野原康男さん(中央)と、推薦人の上原秀一さん=12月27日、那覇市山下町

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