東京湾アクアライン 変動料金制の社会実験が2024年度も継続へ

東京湾アクアライン 変動料金制の社会実験が2024年度も継続へ

 東京湾アクアラインの渋滞緩和へ、土日・祝日の時間帯に応じて通行料金を変動させるロードプライシングの社会実験について、県や国などは1月15日、2024年度以降も継続する方針を確認しました。

 2023年7月に始まった社会実験は、渋滞緩和に向けて交通の分散を図るため、混雑する休日の日中を値上げする一方、夜の時間帯を値下げするもので、木更津金田ICから浮島ICの上り線を対象に、2023年度末まで行う予定です。

 この期限を前に、県庁では15日、県と国土交通省、それに高速道路会社で構成する検討会議が開かれ、現在行っているロードプライシングの社会実験を2024年度以降も継続する方向で調整を進めることを確認しました。

 県によりますと、7月下旬から2023年12月上旬までの土日の交通量を実験前の2022年と比べると、実験後は渋滞しやすい午後1時から午後8時までの交通量が分散し、渋滞による損失時間が2割から3割程度削減されました。

 また、交通事故の発生件数も4割ほど低下したほか、県外に住む人の県内の滞在時間の増加も見られたということです。

 これらを踏まえ県など関係機関は、一定の効果が認められるものの現時点では短期的なデータであるとして社会実験を継続し、調査・分析する必要があると判断しました。

 今後、関係各機関で調整を進めたうえで、2023年度末までには社会実験の継続の正式決定を目指す方針です。

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